30代「エッセイ」大全 収録作品一覧

(エッセイ)
〔1961年〕
紀行東ヨーロッパ
紙のウォツカとレモネード
東欧の若者たち
東欧におけるチェーホフ観
ドナウ河の渡し
"夜と霧"の爪跡を行く
アベル、カイン物語の試み
魔法の映画ラテルナ・マギカ
アウシュヴィッツの草むら
マグダレナ
尾崎盛光『第三の世代――現代の學生群像』
映画『我が闘争』
山本周五郎
フィルムと現実のイメージ
ダヴィド・ルビノーヴィチ『ダヴィドの日記』
モーリス・ユトリロ
懐疑の淵からの眼と手――バルビュス『地獄』
コンゴ
東欧の女性たち
旅のこぼれ話
AA作家会議東京大会について
地声で、肉声で……
小田実「何でも見てやろう」
日本を発見する機会――「A・A作家会議」東京大会を前に
作家の古巣
紳士の乳
執筆者だより
A・A諸国の情熱〈移動マイク〉
A・A作家会議を終って
ヨーロッパであった女友だち
私を育てた日本へ
何度めかのハナシ
貴重な道化 貴重な阿呆
ベルナール・ビュッフェ
微笑する絶望
多頭のヘビ、銀座
一つの時計と一人の作家と
ドナウ河の詩と真実
孤独な盲馬の群れ
イェルサレムで考えたこと
獣のしるし――アイヒマン裁判総括の試み
死海で泳いだ
ドナウの旅
砂漠に生れた理想主義
ルーマニアの中村光夫
『裸の王様』

〔1962年〕
パリのデモ騒ぎの中で――『日本三文オペラ』
モスクワ・ベルリン・パリ
悲惨と笑いと狂騒
歌は世につれ 世は…
フランスの悩み
オマケは企業の病気か――公正取引委の懸賞広告制限
李英儒『野火と春風は古城に闘う』
過去を語らぬあいつ
核実験再開をめぐるソ連市民の声――実験再開直後のソヴェトを旅して
知られざるゴヤ――ジャックマール・アンドレ美術館の"世紀のゴヤ展"
日本人
安保の闘いと私――竹内好氏に
積丹半島
上杉重二郎『ベルリン東と西』
長谷川四郎『ベルリン物語』
東京で会ったシーモノフ
A・A作家会議の問題
瓶のなかの旅
《空》一千万のノミの世界
ミミズクの眼――金子光晴の虚無
ケチくさくない作品――中島敦
西ドイツ昨今
神戸港
ブドウ
A・テュテュオーラ『ジャングル放浪記』
朝日ジャーナル編『日本の思想家』1
コンニチハ オサケ!
西義之『現代ドイツの東と西』
人生と書物
『ガリヴァー旅行記』
桂ユキ子さん
映画『切腹』
召集令状
「ぼく自身のための広告」(上)N・メイラー著/山西英一訳
私と'62
大宅壮一編『アイディアに生きる』

〔1963年〕
会田雄次『アーロン収容所』
アウシュヴィッツの草むらには…
おもしろかった映画

黒岩重吾『どぼらや人生』
"オジサマ"の楽しみ
きだみのる『単純生活者の手記』
三島由紀夫『愛の疾走』
政治亡命者の系譜
「可愛い女」のオーレンカ
欠席の弁
ロートレック「フェードルを演じるサラ・ヘルナール」
俗と反俗は釘と金槌――永井荷風
ソルジェニツィン『イワン・デニソビッチの一日』
わたしの顔
滝口修造『点』
サルトル
「わんぱく戦争」ルイ・ぺルゴー著/鈴木力衛訳
「世界をゆるがした十日間」ジョン・リード著/原 光雄訳
「食人国旅行記」マルキ・ド・サド選集2/渋沢龍彦訳
安岡章太郎『質屋の女房』
孫文その悲惨と栄光
映画『続・わが闘争』
オル・ギル旅館の安息日の夜
『エヴァの匂い』
親のこと・子のこと
臼井吉見『人と企業』
B・デ・メンテ『日本のビジネスマン』
多頭の蛇 東京の生態――どこにある日本の心臓
武田泰淳著「わが中国抄」解説
短い足、短い善意
広津和郎氏の一片
E・バ―ディック/Hウィーラー『フェイル・セイフ』 ラルフ・ラップ『核戦争になれば』
インドネシアの好意
大阪 がめつさ礼賛
問え、問え
生活を知らぬ野獣たち
広津さんの努力
メタフォアの乱費
「ニセ札つかいの手記」武田泰淳著
パイプと旅
含羞の人――山本周五郎
アンケート われらとドストエーフスキイ
聡明な恋する女、ボーヴォワール
短い旅 短い眼

〔1964年〕
好きィ、好き、好き
ベン・シャーン――意味の世界の画家
 『嘔吐』の周辺
素手の出発――成人の日の若者たちへ
告白的文學論――現代文学の停滞と可能性にふれて
遊びの下手な日本人
どしどし出かけよう――特権意識や大国ぶるのはご免だが
あるホラ吹きの足跡
キョート
世界をつなげ、物の輪に
わたしの母校
『ガリヴァ』の思い出
大阪人とド根性
安岡章太郎『ソビエト感情旅行』
魯迅に学ぶもの――その本能の知恵
肉体の激情なぞる――夕暮れのカンヌ風景
武田さんの眼と舌
手あたり次第に
言葉への注意と努力と情熱と
記録・事実・真実
サルトル『嘔吐』――一冊の本
つきない興味
アクショーノフ『若い仲間』
創作より真実の創作―「高見順日記」推薦文
谷沢永一『近代日本文学史の構想』

〔1965年〕
ビール、ビール、ビール!…
「証人の椅子」をみて
葉巻の旅
私の小説作法
ヴァイキングの航跡
本質的な先生小田実
可愛い傷
都議選終って
小田実『戦後を拓く思想』
ルーマニア人と『ルーマニア日記』
襟裳岬
渋川驍『議長ソクラテス』
作者のことば
"歴史の曲がり角"の笑い
よくぞ選ばれた時代の眼――ピュリツァー写真賞受賞作品を見て
知識人は怠慢でない―曾根氏への反論―
すべては『八岐の大蛇』
何もかもよくなるのです
巨大なエネルギー生む国土
定点と動点
呻吟もあり、歌もある……――「われらの文学」刊行にあたって

〔1966年〕
《出世》この一億のハエの羽音
感情の全域で暮したい

バルカンの国々――陽気なルーマニア人
『饒舌の思想』あとがき
猫と小説家と人間
遠藤周作『沈黙』
名訳と魔
もう一度、チェホフを
夜ふけの歌
『日本三文オペラ』――舞台再訪
見ること
ガバチョとヘイワ
ハイ、イイエ
どうッてことないゲテ料理
喜劇のなかの悲劇――漱石
勇気あることば
ネオンの荒野
チャップリン自伝
九十九里・海の幸オンパレード
私の創作衛生法
わたしの作品論――災厄の土地
吉行淳之介『星と月は天の穴』
悪書は悪か?
歌を忘れた作家

〔1967年〕
《天下泰平》この孤島の楽園――トロトロ デレデレ ツルツル グウグウ
タケシのパリ
「ペテン師的やり方」について――上杉重二郎氏へ
中野好夫訳『チャップリン自伝』(二)
たそがれ医者
わたしの助言
サルトル「嘔吐」
娘と私
高石友也――内申書
私の愛好品
こんな女
遁走と回転
もう一つの核爆発
不死身の自然
セ・ラ・ゲール
本間義人『マンモス東京』
イギリス人のこわさ
地球は広くなった
巨大なアミーバーの街で
流砂の民
"大和魂"の行くえ
おお日本語――確かにコトバは生きている
"シャバト"の戒律
情報と神経
フンドシ先生の勝ち
武器よこんにちは
指導者の孤独
何となく…
南方風物誌
身動きならぬ重い夏
かくも外国は未知――イギリスのカエルは鳴かない
ヰタ・アルコホラリス
真実と教義の谷間
ちよっと一服
兵隊の夜の歌
テームズ河畔の醜い男――オーウェルとの対話
裸の目――第25回文學界新人賞評
ドアと文学
僕とボーヴォワール

〔1968年〕
『桂春団治』冨士正晴著
教育ママこそ"悪"の温床
高見順伝
高見順
I・ストーン『馬に乗った水夫』
サボテンの花
キャヴィアは薄緑、大粒
にっぽん人間関係用語辞典
あざやかな飛翔を――第26回文學界新人賞選評
太初に税ありき
踊る
チェーホフ、ダァ! ドストエフスキー、ニェット!
大きな黄昏
わが政治的宣言
革命はセーヌに流れた
小説のなかの"送り"
九手と頭 イスラエル
ソルボンヌの壁新聞
真に書きたいものを――第27回文學界新入賞評
南国を食べる
私の一九六八年
南の墓標

〔1969年〕
粟津潔との対話
後記(『青い月曜日』)
サルトルと《五月革命》
"革命"を夢見る學生諸君へ
吉行淳之介の短篇
後記(『七つの短い小説』)
死を忘るな
"手"を忘れるな
諸能力の均等発達――第28回文學界新人賞評
眼に追われる話
チェーホンテ
表象の錬金術師――『EROTICO〈古沢岩美・裸婦デッサン画集〉』推薦文
ナイジェリア――この濡れた戦争
イスラエル――この乾いた戦争
崩壊していく主人公――第29回文學界新人賞評
空の青、水の青、柱の白――エーゲ海めぐり
中井英夫作品集『虚無への供物』

〔1970年〕
ワイセツの終焉
荒地を求める文化
戦争体験と作家
パンに涙の塩味
石になった童話――ロマンチック街道
山本周五郎『季節のない街』
犬飼哲夫『わが動物記』
明晰の悲惨――サルトル『嘔吐』
奇書『わが秘密の生涯』
タマネギスープと工場
オセアニア周遊紀行(1)
三つの戦争と難民収容所
飢餓地獄論
開高氏にズバリ10問
オスカー・ルイス『貧困の文化』
新人を発掘する鋤――第30回文學界新人賞評
オセアニア周遊紀行(2)
政治宣伝とコトバ
フォークナーとの出会い
眠れるウマと孤独なアブ――小田実『大地と星輝く天の子』
進行係後記
オセアニア周遊紀行(3)

(付録1・開高 健記念館の歩き方)
(付録2・大阪府立天王寺高校(旧府立天王寺中学校)同窓会誌「五十期生」)