生物としての静物/食卓は笑う 収録作品一覧

(エッセイ)
生物としての静物
  生物としての静物
  ラッキー・ストライクよ永遠に
  書斎のダンヒル、戦場のジッポ
  グェン・コイ・ダン少尉とオイル・ライター
  哲人の夜の虚具、パイプ
  七日間ごとの宝物、ウィーク・パイプ
  小さな、偉大な戦士ウェンガー・ナイフ
  パンパスの野点肉料理アサードの鞘付ナイフ
  インディゴ・ブルーの秀作、ジーンズ
  サドル・レザーのベルト、しなやかで寡黙な友情
  この一本の夜々、モンブラン
  カユイ、かゆい、痒い モスキート・コイル
  ヘヴィー・デューティーの極、軍隊用品の細緻
  開高流アウトドア、砂糖キビの帽子
  超薄型の、蓋付の、懐中時計はいいもんだ
  聖書・百人一首・言海… 旅の夜の白想を遠ざける
  なんとなく、忘れにくい小物、タリスマン
  亜熱帯夜を噛みしめる、ビーフ・ジャーキー
  救われたあの国、あの町 正露丸、梅肉エキス
  煙りの向うの後味を聞く グラス、阿片、そして…
  水辺に立つ釣師のバッグの中身、あれ、これ
  使わなかった物、指紋をつけなかったもの
  道具としての人体、修練の果ての機能美
  釣師と釣具、あるいは深くもつれあうもの
食卓は笑う
  1.アペリチフ
  2.オードブル
  3.スープ
  4.魚料理
  5.肉料理
  6.サラダ
  7.チーズ
  8.アイスクリーム
  9.葉巻
  10.食後の散歩
  11.水を一杯
知的経験のすすめ 何んでも逆説にして考えよ
  1 苦痛からの予感
  2 最初の味 二番目の味
  3 “アイツ”と“オレ”の基本的違い
  4 「おれは悪党」という認識
  5 この世の中の黄金原則
  6 タメになることは捨てよ
  7 一匹のトンボのように
  8 原寸大の自分の見方
  9 “遊び友達は勉強中”
  10 良薬は劇薬、新薬は麻薬
  11 ナイナイ教の哲学
  12 どんなことにも泥酔できないヤツ
  13 絶望を捨てるゴミ箱
  14 あなたはどんな逃げ方を持っているか
  15 淡漠の時
  16 厳粛なるトカトントン
  17 究極の快感を知っておくこと
  18 人生を高尚にする秘訣
  19 食うや食わずの人間の発想
  20 強いヤツの眼、弱いヤツの眼
  21 「女と男」「男と女」の違い
  22 知識泥棒と知恵泥棒
  23 おれだけが偉く見える秘訣
  24 ゴキブリ学のすすめ
  25 非常と人情はどこから出てくるか
  26 テントの中の苦い一滴
  27 “キャッキャッキャッ”だけの人間たち
  28 つき合い方の知的技術
  29 毒と薬の見きわめ方
  30 ムダこそ自分を豊饒にする
  エピローグ――手と足を使いなさい

(付録1 担当編集者による回顧談他)
佐藤嘉尚〈開高 健観〉
栗坪良樹〈開高 健の魅力〉

(付録2 写真)
『生物としての静物』
『食卓は笑う』
『知的経験のすすめ 何んでも逆説にして考えよ』