50代エッセイ大全 収録作品一覧

(エッセイ1・今夜も眠れない~選評)
今夜も眠れない
  開講の辞
  (1) 開高 健の名著ゼミナール――特選怪人物伝
  (2) 開高 健の名著ゼミナール――特選革命記
  (3) 開高 健の名著ゼミナール――特選スパイ小説
  (4) 開高 健の名著ゼミナール――特選SF小説
  (5) 開高 健の名著ゼミナール――特選ドキュメント
  (6) 開高 健の名著ゼミナール――特選食物誌
  (7) 開高 健の名著ゼミナール――特選ポルノグラフィ
  最終回 開高 健の名著ゼミナール――特選ナチュラリスト文学
  閉講の辞
すばらしき野生!
  すばらしき野生!1
  すばらしき野生!2――海へ
  すばらしき野生!3――北へ
  すばらしき野生!4――郊外へ
  すばらしき野生!5――内海へ
  すばらしき野生!6――南へ
この人と
  「東京と、かわらん」パリは変わった
  ニューヨークは滅びない
  ホテルで、人の顔見て短編を作る
  書く時飲む酒 50度ウオツカ
選評
  コトバの節約を……――第7回日本旅行記賞選評
  差は極微である――第84回芥川賞選評
  とどのつまりは文章力――第12回大宅壮一ノンフィクション賞選評
  抜群の一作見当らず――第13回新潮新人賞選評
  宝石と石ころ――第2回潮賞小説部門選評
  何はともあれ……――第85回芥川賞選評
  ×もなく、○もない――第86回芥川賞選評
  二滴の光――第13回大宅壮一ノンフィクション賞選評
  お通夜みたい――第87回芥川賞選評
  よかった――第14回大宅壮一ノンフィクション賞選評
  軽みを重く見た――第1回サントリーミステリー大賞選評
  Good ones are few.――第89回芥川賞選評
  身辺雑記を出ない――第90回芥川賞選評
  等身大の光景が――第15回大宅壮一ノンフィクション賞選評
  ディレッタントにこそ、拍手を――第2回サントリーミステリー大賞選評
  事物の力――第18回日本文学大賞選評
  常識の勝利――第92回芥川賞選評
  生死ヲ問ワズ――第3回サントリーミステリー大賞選評
  終り善ケレバ……――第93回芥川賞選評
  固有なるもの――第94回芥川賞選評
  作文ではなく作品を。――第95回芥川賞選評
  いずれも次作を――第96回芥川賞選評
  優雅な秋日を――第5回サントリーミステリー大賞選評
  水準が飛躍した――第6回サントリーミステリー大賞選評
  出色の作です――第7回サントリーミステリー大賞選評
  祝杯を三度、四度――第100回芥川賞選評
  受賞作ナシ――芥川賞第101回選評

(エッセイ2・1981年~1990年まで)
〔1981年 51歳〕
私の好きな詩
技術と知性の落差
悪魔の援助
書イタ? 書ケン!
こころの匂い
弔電――樫原雅春
僕のファイル
わが町
午後六時以後に読む本――谷沢永一著『古典の読み方』推薦文
私の一冊
ポ・ト・フ
付記――新聞マンガを見る心得
付記――いのちを養う緑蔭
ふしぎな瓶、ふしぎな酒
H・ウィリアムスン著『鮭サラー その生と死』推薦文
遠く、広く地球を釣りまくる冒険おじさん
ノーベル賞"アタマの西高東低"論考察
切れすぎる――『山崎正和著作集』推薦文
作家の生き方、書き方
心の仕事部屋
稀れです―いぶし銀のような底光り――中野三敏著『戯作研究』評(第3回サントリー学芸賞)
男は旅に出なければダメになる
田中佑三著『釣り場にて』推薦文
ある日の午後

〔1982年 52歳〕
小説家はダウンを脱がなかった――。
おなごを語る
笑いにつつまれた旅
五十の手習い
National Geographic Magazine
夜、開く――『マルドリュス版完訳千一夜物語』推薦文
ラテン・アメリカ人の指さき
わが国を耕す人――『中村幸彦著述集』推薦文
ポンコツ紳士、力泳す
あとがき――『美酒について――人はなぜ酒を語るか』
ウーノ・ドス・トレス!
河の牙
ヒトも魚も……
ひとつになれば、風は味方だ。
私の出会った危機
サン=テクジュペリ『夜間飛行』――澄明な文章の魅力
あとがき――開高 健編『日本の名随筆4〈釣〉』
灯は、いつまで?
あらゆる細部に光が……――三浦哲郎著『少年賛歌』推薦文
ジョークをどうぞ
開高 健さんから村松友視さんへ――文章上手のひとに届いた名文の手紙

〔1983年 53歳〕
一年たつと……
精神にも歯を……――山崎正和著『演技する精神』推薦文
男の趣味、行動、性癖、の不思議を聞く
海よ、巨大な怪物よ――ふたたび、大いなる驚きを求めて……
キミ自身の他人の眼――『日本の名著』推薦文
朝露の一滴にも天と地が映っている――松本秀夫・吉岡勝美共著『中国料理の演出 点心と小菜』推薦文
解説――ボスク著『もしもドゴールがチビだったら』
ホンモノの魚を求めて地の果てへ
セイコー写真館――父と娘の肖像47
物騒だけれど痛切な挿話

〔1984年 54歳〕
淡々とした不屈
未開の学田(?)
つぎの大物
一九八四年・オーウェル――きびしい風土から生まれた作品
一九八四年・オーウェル――この作品の示すもの
開高健さん 今年どんなおいしいものを食べました?
現代の離魂病
誰が笑ってるんだ?
それでも飲まずにいられない
私の猫可愛がり
小さな顔の大きな相違
密室のたわむれ
ピカソはほんまに天才か
『衣食足りて文学を忘る』ふたたび‼――〈発言〉文学の現状について
大地と煙り
書物と力
ちょっと一言――『今日は昨日の明日――ジョージ・オーウェルをめぐって』
後記にかえて――『今日は昨日の明日――ジョージ・オーウェルをめぐって』
森の中で見えてくるもの――世界の海と川と森を知る"釣師"が語る旅の心
酒飲みのための童話――C・W・ニコル著『ザ・ウイスキーキャット』推薦文
開高健さんと『嘔吐』をよむ
遺跡とロマン
微笑の裏のままの寝姿

〔1985年 55歳〕
恒産なければ…
母の怒り
眼を見開け、耳を立てろ そして、もっと言葉に……
『THE AMATEUR NATURALIST』 刊行の言葉――ジェラルド・グレルリー・ダレル著『ナチュラリスト志願』推薦文
はじめの、はじめに――川岸のシャーロック・ホームズたれ
心の根拠地――グレイ卿の人と作品
視野の先住者たち
あとがき――この本を買った君は……
遊びをせむとや生れけむ
一瞥と無視
バベルの塔の影
北の、小さな国の、明澄
顔のある本
観察は他流試合をなすが如し
風を追え!PART1――〈開高 健・アラスカ、ベア・ハンティング!〉
風を追え!PART2――〈開高 健・アラスカ、ベア・ハンティング!〉
裸の瞬間を追って…
焼き肉を知らずしてグルメを名のるなかれ
死体を見ずに生を語るなかれ

〔1986年 56歳〕
最後の開拓地にて――ラスト・フロンティア
馬を走らせてか馬をおりてか?……
天才が……
コケ? ガン?
マニャーナの国で
マニャーナの国で(2)
微笑しつつ拒否する
あとがき――『耳の物語』
本の売れ行きは神のみぞ知る、こういう氷河期には作家は猫背になりますぞ
われらの獲物は、一滴の光り
あとがき――『友よ、さらば〈弔辞大全1〉』
あとがき――『神と共に行け〈弔辞大全2〉』

〔1987年 57歳〕
一触れごとの歳月――追悼・島尾敏雄
香水を飲む
茶化すな
パイパンのモーパイ
水泳はエロティックなスポーツや。
開高健と『プラトーン』を観る――アカデミー最優秀作品賞のベトナム戦争映画
私の三冊
解説――柳原良平著『船キチの記――柳原良平 船の本2』
受賞の言葉――第19回日本文学大賞〈文芸部門〉
構えのない構え
開高健の、ムール貝・市場風喰らい方。
ワインは究極の酒なり
開高健流デカンタージュ
開高健流テースティング
諸君、飲めるうちに飲みたまえ!
体の栄養と心の栄養――どんな美食家でも語ることのできない二つの味覚
御先祖様、萬歳!
小説家の"休暇"
極意はマイペース

〔1988年 58歳〕
わが想い出の名画たち
晝夜を舎かず
ボウフラたちの味覚
知ル者ハ言ワズ
ふたりで濡れようじゃないの。
瓶の中のあらし
やっぱり、手仕事だ
長良川は手つかずのまま残せ
人民起来了!?――(人民は立ちあがった)

〔1989年 58歳〕
天井のシンプル・ライフ
E・ヘミングウェイの遺作『エデンの園』を語る
何もかもとられちゃった
花はどこへ?……
Dear Readers
Dear Readers
Dear Readers
『Seven Seas』

〔1990年〕
悠々として急げ――モンゴル 風のロマン

(付録1・担当編集者による回顧談)
島地勝彦〈行動する文豪〉
島地勝彦〈ジョーカー・開高 健 天国への手紙〉

(付録2・写真)
『今夜も眠れない』
『風に訊け』1、2