ロマネ・コンティ・一九三五年/紙の中の戦争 収録作品一覧
(小説)
玉、砕ける黄昏の力
渚にて
ロマネ・コンティ・一九三五年
(エッセイ)
眼ある花々(文藝インタビュー)
人とこの世界行動する怠惰――広津和郎
自由人の条件――きだみのる
マクロの世界へ――大岡昇平
誰を方舟に残すか――武田泰淳
不穏な漂泊者――金子光晴
カゲロウから牙国家へ――今西錦司
手と足の貴種流離――深沢七郎
流亡と籠城――島尾敏雄
惨禍と優雅――古沢岩美
"思い屈した"――井伏鱒二
絶対的自由と手と――石川 淳
地図のない旅人――田村隆一
あとがき
(評論)
紙の中の戦争深沢七郎「笛吹川」の場合
桜井忠温「肉段」の場合
芥川龍之介「将軍」田山花袋「一兵卒の銃殺」の場合
火野葦平「土と兵隊」石川達三「生きてゐる兵隊」の場合
今日出海「山中放浪」の場合
大岡昇平「俘虜記」「野火」武田泰淳「審判」の場合
富士正晴「帝国軍隊に於ける学習・序」の場合
安岡章太郎「遁走」の場合
藤枝静男「犬の血」「イペリット眼」の場合
長谷川四郎と田村泰次郎の場合
梅沢春生の場合
島尾敏雄「出狐島記」の場合
原民喜「夏の花」の場合
井伏鱒二「黒い雨」の場合
J・ハーシー「ヒロシマ」の場合
愉しみとしての原爆作品群
紙の中の戦争――連載を終るにあたって
(付録1・写真)
開高 健記念館に保存されているワインコレクション「眼ある花々」単行本 ケース