「立原正秋 電子全集」

昭和文芸を代表する稀代の流行作家、史上初の完全全集

「生誕90周年記念」全26巻

立原正秋の小説、エッセイ、対談など全ての著作物をテーマ別に編集し、再構成した、新しい電子オリジナル個人全集です。

立原 正秋(たちはら まさあき)プロフィール

1926年朝鮮慶尚北道安東郡出身。早稲田大学専門部国文科中退。丹羽文雄主催の「文学者」に参加し、デビュー。自作の『薪能』『剣ヶ崎』が芥川賞、『漆の花』が直木賞候補となり、みずからを「純文学と大衆文学の両刀使い」と称して流行作家となる。1966年『白い罌粟』で第55回直木賞を受賞。大人の愛を描いた小説に人気があり、その清冽で硬質な叙情に満ちた作品は、日本の古典的な美を小説世界に描ける唯一の現代作家といわれた。また骨董に造詣が深く、世阿弥の「風姿花伝書」に傾倒し能を愛すと同時に、食通としても知られ、それらに言及したエッセイも多く、妥協のない独自の美意識を貫いた。代表作に『冬の旅』『残りの雪』『舞いの家』など。鎌倉の街をこよなく愛し続け、1980年永眠。2016年は生誕90年を迎える。

「立原正秋 電子全集」の特長
■小説、エッセイ、対談はもちろん、関連エッセイ、評論、評伝まで、立原正秋のすべてを完全網羅
■長女・立原幹氏が回想録「東ヶ谷山房 残像」を毎号テーマに沿って執筆
■各巻に、生原稿、スナップ写真等の「お宝」が付録として付く。
■立原正秋が終生愛した街・鎌倉を、作品シーンに沿って、孫・立原継望氏撮影の写真でカラフルに紹介
■立原ファンを自認する吉本ばなな氏が「立原正秋と私」を特別寄稿(第1回)

■全26巻を、2015年12月11日より毎月1巻ずつ約2年にわたり配信いたします。
■価格は、1巻本体1,800円(予定)+税
■各巻に、生原稿や、関連文章、写真等が付録として付きます。
■対象端末/電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PC。
■販売サイト/主要な電子書店
吉本ばなな氏推薦
立原正秋の世界は、私 が帰っていく青春の場所、永遠にうつろわない故郷のような世界だ。

私が立原正秋さんの小説を好きだと言うと意外だと言われることが多いが、まれに「ああ、わかります」と言ってくださる方がいる。そういうとき「作者は読者を選ぶべきではない」ということをふまえたうえでも、私と立原先生の小説にある共通点を感じ取ってくれる人がいることを心から嬉しいと思う。 ※第1回配信「冬の旅……水仙」特別寄稿「立原正秋と私」より

■第1回配信「冬の旅……水仙」2015年12月11日
 
第1回配信「冬の旅……水仙」

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  作品名 関連エッセイ 付録

冬の旅
ちぎれ雲
水仙
空蝉

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 一」
●(エッセイ)「水仙」
●(評伝)立原正秋伝「冬の旅人」
●(評論)「冬の旅」

●付録1「特別資料」(1)
・「冬の旅」読売新聞関連連載切り抜き
・「水仙」生原稿
・「空蝉」生原稿
●付録2「写真でたどる立原正秋の軌跡」プロローグ
●付録3「写真でたどる立原正秋作品の世界」(1)
・瑞泉寺
・薪能
●付録4 単行本初版書影写真
●(特別寄稿)「立原正秋と私」吉本ばなな

■第2回配信「鎌倉の恋人たち」2016年1月8日
 
第2回配信「鎌倉の恋人たち」

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  作品名 関連エッセイ 付録

恋人たち
はましぎ
流鏑馬
鎌倉夫人 

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 二」
●(評論)「恋愛観と性意識---官能の極北」

●付録1「特別資料」(2)
・「恋人たち」TV番組ポスター
・「恋人たち」TV番組台本 等
●付録2「写真でたどる立原正秋作品の世界」(2)
・若宮大路の桜
・八幡宮の源平池
・小町通りと鎌倉駅前
・流鏑馬
●付録3 単行本初版書影写真

■第3回配信「短編集Ⅰ 他人の自由」2016年2月12日
 
第3回配信「短編集Ⅰ 他人の自由」

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  作品名 関連エッセイ 付録

他人の自由
血の畑
晩夏
遁走曲
セールスマン・津田順一
梔のある家
乾いた土地
夜の仲間
聖クララ村
宏子と三つの短編
美しい村       

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 三」
●(評伝)立原正秋伝「作家への道」
●(評論)「伝統の反照---キリスト教への関心」
●(評論)「外国文学の投影---ヘミングウェイへの傾倒」

●付録1「特別資料」(3)
・「他人の自由」生原稿
・「遁走曲」生原稿
●付録2 写真でたどる立原正秋の軌跡(2)
●付録3 単行本初版書影写真

■第4回配信「残りの雪 化粧坂の別れ」2016年3月11日
 
第4回配信「残りの雪 化粧坂の別れ」

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  作品名 関連エッセイ 付録

残りの雪
山居記
夏のことぶれ

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 四」
●(エッセイ)李朝白磁の大壷
●(評論)「立原文学の周辺---いびつな白磁」

●付録1「特別資料」(4)
・「残りの雪」TV番組台本
・「残りの雪」日経新聞連載切り抜き
●付録2「写真でたどる立原正秋作品の世界」(3)
・化粧坂切通し
・葛原が丘の桜
・英勝寺と寿福寺
●付録3「立原正秋が愛した鎌倉」(1)
・鎌倉 桜巡り
●付録4 単行本初版書影写真

■第5回配信「美について エッセイ&詩編」2016年4月8日
 
第5回配信「美について エッセイ&詩編」

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  作品名 関連エッセイ 付録

日本の庭
美術雑篇
光と風(詩篇)
対談「やきもの美を求めて」
対談「日本の陶芸」

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 五」
●(エッセイ)「風の裂け目」
●(エッセイ)「庭との対話」
●(エッセイ)「李朝白磁の大壺」
●(評論)「立原文学の周辺---庭と焼物」

●付録1「特別資料」(5)
・「日本の庭」生原稿
●付録2「美のなごり 立原正秋の骨董」
●付録3 単行本初版書影写真

■第6回配信「情炎 紫陽花の北鎌倉」2016年5月13日
 
第6回配信「情炎 紫陽花の北鎌倉」

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  作品名 関連エッセイ 付録

情炎
最後の仕舞
美しい城
やぶつばき
「接吻」と五つの短編
相聞歌

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 六」
●(評論)『美しい城」論 
●(評論)「現代社会のひずみ---非行と教育」

●付録1「特別資料」(6)
・「美しい城(春の死)」生原稿
・「美しい城(熱い日々)」生原稿
●付録2「写真でたどる立原正秋作品の世界」(4)
・駅界隈とやぶつばき
・円覚寺
・建長寺
・東慶寺の白木蓮
●付録3 単行本初版書影写真

■第7回配信「海岸道路を西へ」2016年6月10日
 
第7回配信「海岸道路を西へ」

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  作品名 関連エッセイ 付録

薔薇屋敷

夏草
死の季節
海岸道路 

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 七」
●(エッセイ)「横浜」
●(評論)「外国文学の投影---T・S・エリオットとの接点」

●付録1「特別資料」(7)
・「薔薇屋敷」生原稿
●付録2「写真でたどる立原正秋作品の世界」(5)
・由比ケ浜通り
・光則寺
・極楽寺
・稲村ヶ崎
●付録3 単行本初版書影写真

■第8回配信「血と砂 真夏の江ノ島へ」2016年7月8日
 
第8回配信「血と砂 真夏の江ノ島へ」

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  作品名 関連エッセイ 付録

夢のあと
船の翳
永い夜
血と砂

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 八」
●(評伝)立原正秋伝「『早稲田文学』編集長」
●(エッセイ)「海べの光景」

●付録1「特別資料」(8)
・「永い夜」生原稿
●付録2「写真でたどる立原正秋作品の世界」(6)
・鵠沼
・江ノ島
・満幅寺
・竜口寺
・小動神社と江ノ電
●付録3 単行本初版書影写真

■第9回配信「直木賞受賞」2016年8月12日
 
第9回配信「直木賞受賞」

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  作品名 関連エッセイ 付録

八月の午後と四つの短編
薪能
剣ケ崎
漆の花
白い罌粟
夏の光

●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 九」
●(エッセイ)「薪能」
●(エッセイ)「剣ケ崎」
●(評伝) 立原正秋伝「直木賞」
●(評論) 「夏の光」論
●(評論)「恋愛観と性意識---秘楽の翳り」

●付録1「特別資料」(9)
・「八月の午後と四つの短編」初出原稿
・「薪能」生原稿
・「剣ケ崎」演劇台本
●付録2 写真でたどる立原正秋の軌跡(3)
・文士劇「日本のいちばん長い日」写真と作家サイン入り土産用手ぬぐい
●付録3 単行本初版書影写真

※なお、上記の巻立て展開につきましては、発行月および作品選択につきまして、変動等がありえますことを、ご了承ください。