立原正秋の小説、エッセイ、対談など全ての著作物をテーマ別に編集し、再構成した、新しい電子オリジナル個人全集です。
1926年朝鮮慶尚北道安東郡出身。早稲田大学専門部国文科中退。丹羽文雄主催の「文学者」に参加し、デビュー。自作の『薪能』『剣ヶ崎』が芥川賞、『漆の花』が直木賞候補となり、みずからを「純文学と大衆文学の両刀使い」と称して流行作家となる。1966年『白い罌粟』で第55回直木賞を受賞。大人の愛を描いた小説に人気があり、その清冽で硬質な叙情に満ちた作品は、日本の古典的な美を小説世界に描ける唯一の現代作家といわれた。また骨董に造詣が深く、世阿弥の「風姿花伝書」に傾倒し能を愛すと同時に、食通としても知られ、それらに言及したエッセイも多く、妥協のない独自の美意識を貫いた。代表作に『冬の旅』『残りの雪』『舞いの家』など。鎌倉の街をこよなく愛し続け、1980年永眠。2016年は生誕90年を迎える。
私が立原正秋さんの小説を好きだと言うと意外だと言われることが多いが、まれに「ああ、わかります」と言ってくださる方がいる。そういうとき「作者は読者を選ぶべきではない」ということをふまえたうえでも、私と立原先生の小説にある共通点を感じ取ってくれる人がいることを心から嬉しいと思う。 ※第1回配信「冬の旅……水仙」特別寄稿「立原正秋と私」より
2015年12月より配信開始、2018年1月まで。全26巻で完結予定。
■第10回配信「美食家の横顔 エッセイⅡ」2016年9月9日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
「食について」 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十」 |
●付録1「特別資料」(10) |
■第11回配信「剣と花 紅葉の鎌倉へ」2016年10月14日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
剣と花 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十一」 |
●付録1「特別資料」(11) |
■第12回配信「舞いの家 箱根路を往く」2016年11月11日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
舞いの家 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十二」 |
●付録1「特別資料」(12) |
■第13回配信「短編集Ⅱ 海の見える街(未単行本作品)」2016年12月9日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
海と三つの短編 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十三」 |
●付録1「特別資料」(13) |
■第14回配信「北国の世界 紬の里」2017年1月13日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
紬の里 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十四」 |
●付録1「特別資料」(14) |
■第15回配信「男と女Ⅰ あだし野」2017年2月10日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
あだし野 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十五」 |
●付録1「特別資料」(15) |
■第16回配信「いそぎ往く春 去年の梅」2017年3月10日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
春のいそぎ |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十六」 |
●付録1「特別資料」(16) |
■第17回配信「春の鐘 奈良路を往く」2017年4月14日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
春の鐘 |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十七」 |
●付録1「特別資料」(17) |
■第18回配信「旅について エッセイⅢ」2017年5月12日 | |||||||
作品名 | 関連エッセイ | 付録 | |||||
富士山~旅ののちに |
●(回想録)「東ヶ谷山房 残像 十八」 |
●付録1「特別資料」(18) |
※なお、上記の巻立て展開につきましては、発行月および作品選択につきまして、変動等がありえますことを、ご了承ください。