帝国妖人伝

帝国妖人伝

伊吹亜門

本体1530円 + 税

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内容紹介

犯人は誰? 探偵こそ誰?

時は明治、那珂川二坊は文学で名をなさんとす。尾崎紅葉に師事すれど執筆がかなうのは小説どころか三文記事ばかり。この日も簡易食堂に足を運び、ネタを探して与太話に耳を傾けた。

どうやら昨晩、かの徳川公爵邸に盗人が入ったらしい。蓋を開ければ徳川公にも家人にもこれと云った被害はなく、盗人は逃走途中に塀から落ちて死んだという不思議な顛末。酔客らは推論を重ねるが、「そりゃ違いますやろ」という声の主、福田房次郎が語り始めたのは、あっと驚く“真相”だった(「長くなだらかな坂」)。

京都・奈良をつなぐ法螺吹峠、ナチス勃興前夜のポツダム、魔都・上海ほか、那珂川の赴く地に事件あり、妖人あり! “歴史・時代ミステリの星”伊吹亜門が放つ全5話の連作短編集——


絢爛たる謎解き秘話を通して、
〈あの人〉たちの妖人ぶりにあらためて瞠目した
——有栖川有栖(作家)

著者の本領発揮作と呼ぶに相応しい完成度
——千街晶之(ミステリ評論家)

次回配信の予定

2025 4/28 月曜日
  • 音羽屋三代 ~八代目尾上菊五郎 六代目尾上菊之助襲名記念~/尾上菊五郎、尾上菊之助

2025 5/2 金曜日
  • 王と后 (六) 月が明かすもの/深山くのえ、笹原亜美
  • 太平洋食堂/柳広司
  • 女人京都/酒井順子
  • 覇王の轍/相場英雄
  • 火の龍王は水の妃をご所望です/貴嶋啓、睦月ムンク
  • ふくふく書房でお夜食を/砂川雨路
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱/長月天音
  • 南風に乗る/柳広司
  • 若葉荘の暮らし/畑野智美
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