鳥と港

鳥と港

佐原ひかり

本体1530円 + 税

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内容紹介

“これから”の働きかたの物語。

 大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
 退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
 無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語!

インフォメーション

次回配信の予定

2025 1/1 水曜日
  • sabra第2号(2025年冬)/sabra net 編集部

2025 1/6 月曜日
  • 週刊ポストGOLD 払う税金限りなくゼロにする/

2025 1/7 火曜日
  • 異界探偵班目ザムザの怪事件簿/蒼月海里、巖本英利
  • 往復書簡集 はからずも人生論/佐藤愛子、小島慶子
  • 完全なる白銀/岩井圭也
  • 妓楼の龍は帰らない 華国花街鬼譚/霜月りつ、亀井高秀
  • ゴールドサンセット/白尾悠
  • 午前二時不動産の謎解き内覧/奥野じゅん
  • 正午派2025/佐藤正午
  • 太陽と月 サッカーという名の夢/はらだみずき
  • ときどき、京都人/永江朗
  • リッチ・ブラッド/ロバート・ベイリー、吉野弘人

2025 1/9 木曜日
  • P+D BOOKS EXPO’87/眉村卓
  • P+D BOOKS 秘密/平林たい子
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