桜嵐恋絵巻

桜嵐恋絵巻

著/深山くのえ

イラスト/白谷ゆう

本体640円 + 税

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内容紹介

桜の下で出会った呪われた姫と無官の公達。

「おまえ自身も、おまえに関わるすべてのものも、何もかもを滅ぼしてやる」
 幼い頃、目の前で息絶えた女の最後の言葉によって、呪い持ちの姫君と呼ばれるようになった中納言家の娘、詞子。ある雷鳴が鳴り響く晩、屋敷に現れた恐ろしい“鬼”に妹が連れ去られそうになるのを見た詞子は、使ったこともない矢を射て、鬼を追い払う。だが、そのせいで詞子はさらに周囲から恐れられるようになり、数少ない使用人を連れて屋敷を出、寂れた別邸に移り住むことに。
 それから数日後。満開の桜を眺めようと庭に出た詞子は、そこにいた狩衣姿の見知らぬ青年に姿を見られてしまう。彼の名は源雅遠。左大臣家の嫡子でありながら、無風流な変わり者と言われ、出世の道からも外れている男だった。雅遠は、鬼姫と噂される詞子を決して怖がらず、それどころか桜姫と呼んで詞子のもとに通うようになる。鬼も呪いも関係ないように振るまう雅遠に、災いが降るかかるかもしれないと恐れる詞子だが——。

 平安貴族の許されぬ恋を描いた人気シリーズが、加筆改稿の上、装いも新たに登場。書き下ろし「兄の計画」収録。

※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻』 の加筆改稿版となります。

インフォメーション

次回配信の予定

2024 12/26 木曜日
  • ハッピー推し活占い/イヴルルド遙華

2024 12/27 金曜日
  • 現代ユウモア全集 2巻 『櫻の國・地震の國』 堺利彦/堺利彦
  • 庄野潤三電子全集 第16巻 エッセイ3 1976~1985年 「ぎぼしの花」ほか/庄野潤三
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