百年厨房

百年厨房

村崎なぎこ

本体750円 + 税

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内容紹介

第3回「日本おいしい小説大賞」受賞作!

石庭大輔は、宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に独りで暮らす公務員。ある日、家の庭に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働いていたと言う。友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だが、アヤが作った冷やしコーヒーを口にして驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。さらに大輔は妹の忘れ形見・ルナを引き取ることになり、アヤ、そしてなぜか紫をも巻き込んで奇妙な同居生活が始まった。

天涯孤独の身で食にも生活にも興味なく生きてきた大輔だったが、アヤの作る百年前の料理に次第に食卓を楽しむ気持ちが湧き上がる。しかし、あるきっかけから新たなタイムスリップが起きてしまい……。

壺飯、じんごろう焼き、源氏飯、チタケうどん、自家製れもんミルク、甘露梅、ベーキャップル、ミルクセーキ、クリームコロッケ、柚煎りなど、おなじみのメニューから現代では失われたレシピも登場。

さまざまな食が時間をこえて絆を紡ぎだす、郷土愛たっぷりの“おいしい”家族ファンタジー!

※この作品は過去に単行本として配信されていた『百年厨房』 の文庫版となります。

インフォメーション

次回配信の予定

2024 12/26 木曜日
  • ハッピー推し活占い/イヴルルド遙華

2024 12/27 金曜日
  • 現代ユウモア全集 2巻 『櫻の國・地震の國』 堺利彦/堺利彦
  • 庄野潤三電子全集 第16巻 エッセイ3 1976~1985年 「ぎぼしの花」ほか/庄野潤三
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