いつ、どうやって僕の中に住み着いてしまったのかもわからない、切なく、いかにも頼りない、この愛しさ。まるで恋のような気持ちを、僕は瑠偉(るい)に対して感じている。僕の本当の恋人は誰で、僕はいったい何をしてるんだろう。
そんな時、吾川(あがわ)先輩の一言が胸を抉(えぐ)った。——お前は、由鷹(よしたか)の匂いのする場所で生きていたいんだよ。そのために、関係ない人間を排除してるんだ!
伊達(だて)も瑠偉もみんな、僕にとっては由鷹の身代わりだって——。
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