その昔、海賊(かいぞく)女王の異名(いみょう)をとった女傑(じょけつ)の名を冠する豪華客船、グレース・オマリー号。懐石(かいせき)料理店の板場(いたば)にいた斉木は訳あってこの船の厨房(ちゅうぼう)に潜(もぐ)り込む。ある夜彼は、甲板(かんぱん)で怪しげな男に声をかけられた。「船長の三毛猫(ラッキーキャット)」と渾名(あだな)される保安主任・久野紘一郎(くのこういちろう)だ。斉木はコック長命令で彼の許(もと)に。インペリアルスイートのの客…グリュック公国の伯爵(はくしゃく)夫人の料理に毒が盛られたという。命に別状はないが、料理のできる者を一人よこせとの要請で斉木が選ばれたのだ。だが夫人のため腕を揮(ふる)っていた彼の目の前で伯爵が急死!さらに伯爵のダイアのカフスと共に伯爵家のメイド一人が行方(ゆくえ)不明に!! 斉木は久野の捜査に巻き込まれてゆく…。
2024 | 10/16 | 水曜日 |
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