子育てがんばる、カメムシのおかあさん 〜ベニツチカメムシとボロボロノキ〜(小学館の図鑑NEOの科学絵本)

子育てがんばる、カメムシのおかあさん 〜ベニツチカメムシとボロボロノキ〜(小学館の図鑑NEOの科学絵本)

写真と文/新開孝

本体1170円 + 税

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内容紹介

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卵を守り、幼虫のために食べ物を運びます。

九州と沖縄の里山に生えるボロボロノキ。
細い枝が折れやすいことから、この名前がつきました。
このボロボロノキの近くでは、まっ赤なカメムシの集団が見つかります。
このベニツチカメムシには、不思議な習性があります。

卵を産んだおかあさんは、お腹に卵をかかえて、大事に守ります。
そして、卵から幼虫が生まれる直前、クリームのような液体を卵にかけます。
この液体には、おかあさんの腸内の共生細菌が入っていて、生まれた幼虫たちが食べる最初の食べ物になります。

幼虫たちが生まれると、おかあさんは、巣から外に出て、ボロボロノキの実をさがし歩きます。
実の重さは、おかあさんの体重の1.5倍もありますが、いっしょうけんめい、幼虫たちが待つ巣に持ち帰ります。
幼虫たちが育つためには、この実の汁が欠かせません。
しかも、実の汁を消化するためには、おかあさんからもらった共生細菌も必要なのです。

幼虫たちが、自分の力だけで食べ物を見つけるようになると、やがて、おかあさんは……。

人々の暮らしのすぐそばで、毎年、くり返される、ベニツチカメムシの細やかな子育てとボロボロノキの四季のうつろいを描く写真絵本です。

(底本 2021年7月発行作品)

※この作品はカラー版です。

次回配信の予定

2024 4/30 火曜日
  • 星のカービィ コピー能力4コマ大図鑑 プププなチカラ編/ダイナミック太郎

2024 5/2 木曜日
  • ゴーイング・ゼロ/アンソニー・マクカーテン、堀川志野舞
  • 湘南生まれ、おとぎ話育ち/村崎羯諦
  • 増補版 九十八歳。戦いやまず日は暮れず/佐藤愛子
  • 付添い屋・六平太 飯綱の巻 女剣士/金子成人
  • 土下座奉行 どげざ忠臣蔵/伊藤尋也
  • 陰陽師と桜姫/あすみねね、由羅カイリ
  • 廃妃は紅き月夜に舞う 耀帝後宮異史/はるおかりの、夏目レモン

2024 5/9 木曜日
  • P+D BOOKS 散るを別れと/野口冨士男
  • P+D BOOKS 鉄塔家族(下)/佐伯一麦
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