江戸川乱歩 電子全集18 随筆・評論第3集

江戸川乱歩 電子全集18 随筆・評論第3集

江戸川乱歩

本体1400円 + 税

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内容紹介

木々高太郎との論争と探偵小説評・作家論を初出のまま収録。「探偵小説とは何か」を追い求め、読み、思考した5年間の軌跡。

戦後、海外ミステリーが自由に読めるようになると、乱歩はそれらを片っ端から手に取って読み耽り、続々と評論を発表する。マニアの本領を発揮して丹念に調査した欧米の最新情報を折り込み、論理的に展開する評論は、“探偵小説の鬼”ならではの面白さだ。特にオタク的気質を反映した、好きな作家に対する思い入れたっぷりの論評では、文壇の重鎮としての乱歩とはまた別の、一ミステリーファンとしての顔が垣間見られて楽しい。そして今回、もう一つの軸となるのは、木々高太郎との「探偵小説論争」であろう。「探偵小説は純文学か」「本格か変格か」。戦前、文壇を沸かせた甲賀三郎と大下宇陀児、木々高太郎の論争を引き継ぐかのように、乱歩と木々との間で交わされた議論は、雑誌『ロック』を主戦場に、やがて新人作家らも巻き込んで賑やかに展開される。これは乱歩の仕掛けたイベントか、それとも論争好きの木々の策略か。「文学」の木々と「本格」の乱歩。二人の論争から明らかになるのは、作家としての立ち位置の違いというより、むしろ読者として探偵小説に何を求めるかの違いである。作家・乱歩ではなく、優れた読み手としての乱歩の5年間を、200点以上の随筆評論で追う。

木々高太郎の論考「新泉録」、乱歩抜きで行われた文学派による「抜打座談会」(昭和25年)、さらに野村胡堂や大佛次郎らが参加した「新春探偵小説討論会」(昭和22年)も収録。当時の文壇の雰囲気を楽しんでいただきたい。

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