宮尾登美子 電子全集5『朱夏/仁淀川』

宮尾登美子 電子全集5『朱夏/仁淀川』

宮尾登美子

本体1400円 + 税

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内容紹介

満州移住から引き揚げまでを綴る『朱夏』、農家の嫁となった戦後を描く『仁淀川』を収録。特集では引揚者の証言を訊く!

『朱夏』と『仁淀川』はいずれも自伝的四部作に含まれ、『櫂』『春燈』の主人公・綾子のその後を描いている。
『朱夏』では、昭和20年に生まれたばかりの長女を連れて、教員の夫とともに満州の飲馬河(いんばほう)に赴いた宮尾が、日本の敗戦によってもたらされた地獄絵図さながらの苦難の日々を基に書いた作品である。宮尾は引き揚げ後、この時の体験を愛娘に伝えたい一心で執筆を始め、それが作家への道の出発点ともなり、後に『朱夏』として結実した。極限状態の中で剥き出しになる人間のエゴイズムが鮮烈だ。
戦後、農業を営む夫の実家に一家で身を寄せた宮尾は、清らかな仁淀川の畔にある農村で暮らす。『仁淀川』は農家の生活に馴染めず疲れ果て、結核となり、最愛の母、そして父を相次いで亡くす絶望の中で、執筆に救いを見出した宮尾の軌跡が読み取れる。

付録の特集は、高知の満洲開拓民史に詳しい元・四万十市長が、宮尾とほぼ同時期に高知から満州の飲馬河に移住し、後に宮尾と会うことになった引揚者にインタビューをして往時の状況を尋ねる。

※この作品にはカラー写真が含まれます。

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