それいゆ文庫 マダム・ベンゼルクの読書係3
著/佐倉紫
イラスト/ウエハラ蜂
本体1000円 + 税
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内容紹介
出版業界のことはわたくしも詳しくないけれど、あなたが大変な環境に置かれているのは間違いないと思うの——
大学図書館からベンゼルク伯爵夫人の屋敷までの道を急ぐアマーリエの目に留まったのは、欄干に足をかけ川に身を乗り出している女性……。早まらないでくださいぃいい——ッ!! 必死で手を伸ばし、阻止しようとするアマーリエ。女性はなんとか引っ張り上げることができたが、まさかまさかのハプニングで、教科書やノート、それに大切なフェブミラーの短編集を詰め込んだ鞄を川に落としてしまった。急いで川から掬い上げたものの、鞄もその中身も、すっかり濡れそぼってしまった。途方に暮れるアマーリエだったが、涙ながらに詫びるその女性を前に涙腺決壊。ひとしきり泣いて、アマーリエはその女性を連れベンゼルク夫人の屋敷を訪れた。使用人たちの手によってピカピカに磨き上げられ、ようやく人心地がつくと、女性は夫人とアマーリエにラウラと名乗り、翻訳家であることを二人に告げた。どうしてあんなところで……? との問いに、ラウラは身の上を語りはじめた。担当編集者から苦手なジャンルばかりが回されること、新人だから、女性だからと、蔑むような言葉を投げつけられること、報酬が極端に少ないこと、さらには出版物には亡き師匠の名のみで自分の名は表記してもらえないこと。それはおかしい! ラウラはしばらくベンゼルク夫人の屋敷に滞在して、忙しいアマーリエに代わって読書係をすることに。後日、アマーリエがリシャード子爵とともに担当編集者に会いに行くと、なんとその担当編集者とは彼女の夫であったと判明……!?
慧眼な伯爵夫人の目に留まったのは、やりがい搾取されている若き翻訳者。大人気シリーズ第3弾!
次回配信の予定
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- 新装版 続・森崎書店の日々/八木沢里志
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- 平原のモーセ/双雪濤、大久保洋子
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2025 |
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金曜日 |
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