P+D BOOKS 地下水

P+D BOOKS 地下水

川崎長太郎

本体600円 + 税

読む

内容紹介

自分の身の上と文学仲間の動静を綴る傑作。

——庄太の一枚看板みたいな私小説は、いまだに彼の頭へこびりついており、忘れた時分に作品も発表している。今後共、世間にもて囃されるようなものは覚束ないにしろ、片隅でコツコツ書いて行きたい、あぶれ者の自慰行為に似た執念は、相当のようであった。——
 プロレタリア文学が一世を風靡し、短い文芸復興期を挟んで、戦争文学が主流になっていく戦前・戦中期。どの波にも乗れず、講演の抄録や短い文芸批評、地方紙の埋め草原稿などで糊口をしのいでいる小川庄太は、東京でやっていけなくなると故郷の小田原に戻り、実家が持つ物置小屋で寝起きしていた。やがて、他人のものに手を出すまでに困窮し、軍隊に入るか、牢に入るか、というところまで追いつめられて……。
 自分と家族の身の上を縦軸に、文学仲間の動静を横軸にして淡々と綴る見本のような私小説。宇野浩二、中山義秀、田畑修一郎、火野葦平らが変名で登場し、文壇の裏事情が垣間見える傑作。

同じジャンルの書籍から探す

NOS4A2(上) -ノスフェラトゥ- 突きの鬼一 鐘を鳴らす子供たち 九十九神曼荼羅シリーズ つくもの厄介3 百景累が淵 アンダーリポート/ブルー どん底 部落差別自作自演事件 スクランブル交差点 辻邦生電子全集 2巻 中期大長篇小説(ロマン) 『春の戴冠』ほか P+D BOOKS 怒濤逆巻くも (上) P+D BOOKS 奇妙な青春 彼女が最後に見たものは 中上健次 電子全集18『未完の中上ワールド——開かれた終焉へ』 P+D BOOKS 剣士燃え尽きて死す 雨色のキャンバス 高橋和巳・高橋たか子 電子全集 第11巻 高橋和巳 小説6『黄昏の橋』ほか 悲願花

次回配信の予定

2026 10/15 木曜日
  • 京ことば都がたり-ことばで旅する京都/彬子女王
  • 凍りつく夏/伏尾美紀

2026 10/16 金曜日
  • 生き神を拉致監禁する際の留意規則/佐伯庸介
  • 小説 名探偵コナン 名探偵の記録者/大倉崇裕、青山剛昌
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/