公器の幻影

公器の幻影

芦崎笙

本体650円 + 税

読む

内容紹介

現役の財務省官僚作家が描くメディアの裏側。

地方紙から中央紙「東西新聞」に移った鹿島謙吾には野心があり、いつの日か自分が書いた記事で政治家の「首」を取ることを、新聞記者としての目標としていた。中国の西安で死刑囚の臓器が金銭絡みで日本人患者に移植されているという事実を鹿島は突き止め記事にするが、中国政府は強く反発し、日本国内でも臓器提供の要件緩和を目指す法案が動き出す。臓器移植法案を政争の具として蠢く政治家たち。鹿島はさらに脳死判定におけるデータ改竄と政治家たちの違法献金を追うが、それを公にすることは移植手術を待つ患者たちの希望を打ち砕くことにもなってしまう。正義か、信条か、功名心か、揺れ動く鹿島の決断は……。
著者は「スコールの夜」で第5回日経小説大賞を受賞して話題を集めた現役財務省キャリア官僚・芦崎笙氏。受賞作では大手都市銀行初の女性管理職に抜擢されたヒロインの苦闘を描き金融界の深層に迫ったが、本作で選んだテーマは政治をも動かす巨大メディアでの新聞。政治家の「首」を狙う野心溢れる新聞記者の生き方を通して、公器(マスコミ)とは何かを問いかける。

同じジャンルの書籍から探す

三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空 山口瞳 電子全集18  1976〜1977年『迷惑旅行』 福永武彦 電子全集4 実験の継続、『心の中を流れる河』、『世界の終り』、そして『夢の輪』。 小説 あゝ、荒野 前篇 P+D BOOKS ぼうふら漂遊記 ランウェイの恋人3 上海決戦篇 夢幻∞シリーズ 百夜・百鬼夜行帖106 むつとの別れ・上 八卦置き 三浦綾子 電子全集 天北原野(上) わたしのペンは鳥の翼 連理の枝 鴨川食堂いつもの それいゆ文庫 平安なずな陰陽譚 〜お困り姫を癒す庶民ごはん〜 P+D BOOKS 悲しみの港(下) P+D BOOKS 無妙記 Q 下巻 暗夜行路 12歳の文学 2014年版

次回配信の予定

2025 12/22 月曜日
  • キャラクター超ひゃっか ポケットモンスターわくわく大しゅうごう!!/小学館

2025 12/25 木曜日
  • オニのせつぶんたいじ/岡田よしたか

2025 12/26 金曜日
  • 現代ユウモア全集 14巻 『晴れ後曇り』 細木原青起/細木原靑起
  • 辻邦生電子全集 4巻 初期小説 『廻廊にて』『夏の砦』ほか/辻邦生
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/