庄野潤三が45歳〜54歳までの10年間、1966年〜1975年にかけて発表されたエッセイ179篇を初出順に収録。
第15巻には1966年から1975年にかけて、文芸誌や新聞等に発表されたエッセイ179篇を初出順に収めているが、それらの作品は後日、随筆集に収録され単行本化された。
当巻収録作品は、『自分の羽根』(1968年刊)より13篇、『クロッカスの花』(1970年刊)より69篇、『庭の山の木』(1973年刊)より42篇、『イソップとひよどり』(1976年刊)より51篇、『御代の稲妻』(1979年刊)より1篇、『ぎぼしの花』(1985年刊)より3篇である。
1966年は前年に刊行した『夕べの雲』で第17回読売文学賞を受賞した年。この10年間を特徴づける出来事は、1970年に長女の夏子が結婚し「山の上の家」で育った子供たちが巣立っていくことである。1975年には末の男の子も二十歳になっていく。そんな時期の日常風景をとらえたエッセイ群だ。
解題は監修を務める日本文学研究者・上坪裕介氏が担当。
付録としてエッセイ作品「ロンドンの物音」「要約された言葉」の生原稿冒頭等を収録する。
※この作品は一部カラーが含まれます。
2024 | 12/26 | 木曜日 |
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