立原正秋は美食家としての一面ももっていた。本物の味を厳しく見定め、また自ら庖丁を握ることもあった立原の食へのこだわりに満ちた1巻である。
随筆集『秘すれば花』、『坂道と雲と』を中心に、食に関わるエッセイ全32編。昭和42年に雑誌「新婦人」連載の「湘南日記」、昭和46年に神奈川新聞に連載された「食べものの話」、同年「チェーンストア」連載の「東ケ谷日記」、昭和52年「東京新聞」連載の「東ケ谷山房たより」等の連載エッセイに加え、単行本未掲載エッセイ「ぬかみそ女房やーい」が全集初収録。加えて、立原のエッセイテーマに合わせ長男・潮氏が製作した料理の写真18点が彩を加える。また、音楽、自然、着物、交遊等と多岐にわたった雑感が96編。やはり単行本未掲載エッセイ「懐かしい柄<二月>亀甲」が全集初収録されている。
付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 十」など関連エッセイ4作収録。特別付録として雑誌「酒」新年号名物で立原が横綱の年度もある「文壇酒徒番付表」を4年分+α掲載。立原の食通ぶりを解説した「立原正秋 食通事典」は立原作品に登場する食材に関する内容を辞書形式で一覧化している。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
2024 | 11/20 | 水曜日 |
2024 | 11/22 | 金曜日 |
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