山口瞳 電子全集18 1976〜1977年『迷惑旅行』
山口瞳
本体2000円 + 税
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内容紹介
ドスト氏との紀行文第3弾『迷惑旅行』、初の随筆集『旦那の意見』等、1976〜1977年に書かれた作品102作品収録。
収録作品は、小説「輪の中」(「群像」1976年1月号)から、エッセイ「迷惑旅行9 知多半島、篠島、大夕焼」(小説新潮1977年12月号)まで、1974〜1975年に発表された小説、エッセイ等102作品を初出掲載順に収録。
1976年7月、首相だった田中角栄が逮捕されたことを受けて、山口瞳は「中央公論」10月号に、「下駄と背広——私小説的田中角栄論」を寄稿した。この中で、「田中角栄の履歴は私の父とよく似ている」と、生涯和解することのなかった父親・山口正雄のことを、田中角栄と重ねて書いた、この「私小説的田中角栄論」は、後年、長篇小説『家族(ファミリー)』として結実する。山口瞳は、この「下駄と背広」を芯にして、最初の随筆集『旦那の意見』を刊行する。「文学寄り、文壇寄り、という、いわば、小説家の随筆集を出してもらうのは、これが初めてのことになる。」(同書あとがきより)
一方、“盟友”ドスト氏との紀行文『迷惑旅行』。このシリーズの最終回は、「父祖の地佐賀、塩田町久間冬野」(第19巻に収録)と題して、「五十一歳にして、はじめて訪れた父祖の地」である塩田町への訪問のことが書かれている。この時期、山口瞳は一族の秘密を暴かなくてはならないということに苦悩しながら、しかし、小説家としての本能に衝き動かされるように、書き下ろし長篇小説を準備するという「衝撃に向かって突き進んで」いくのだった。
付録として、電子全集の総監修を務める、山口瞳の長男・山口正介が回想録「草臥山房通信」(18)を寄稿。
次回配信の予定
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金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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