宮尾登美子 電子全集7『伽羅の香/松風の家』

宮尾登美子 電子全集7『伽羅の香/松風の家』

宮尾登美子

本体1400円 + 税

読む

内容紹介

『伽羅の香』は香道、『松風の家』は茶道と、芸道の復興に一身を捧げた女性やその一族を描く。付録は香道の楽しみ方を特集する。

室町時代に確立された香道は、香りを発する香木を加熱して、その香りを楽しむ雅な芸道だ。香道では香りを“嗅ぐ”ではなく“聞く”と表現する。江戸時代まで上流階級の嗜みとされていた香道だが、明治維新後は衰退の一途を辿る。香木の中で最上級品とされているのが伽羅で、『伽羅の香(かおり)』は次々と身内を亡くすという不幸に見舞われながらも、私財を投じて香道の復興に尽力した女性の生涯が描かれ、香道の奥深い世界を見せていく。
『松風(まつかぜ)の家』は安土桃山時代、千利休によって大成された茶道の世界が舞台である。茶道も香道同様、明治維新後に衰退していったが、同作品では逆境隆盛を取り戻すために苦難を乗り越え、懸命に生きた宗家一族の歩みが綴られ、第51回文藝春秋読者賞を受賞した。タイトルにある松風は、茶を点てるために窯で沸かした湯が奏でるシュンシュンという音を指し、松林に渡る風に見たてられたことに由来する。

付録では、実際に香を聞く体験ができる京都の老舗香木店に、香りの魅力や楽しみ方などを尋ねる。阿川弘之の『松風の家』書評も掲載。

※この作品にはカラー写真が含まれます。

同じジャンルの書籍から探す

逆襲、にっぽんの明るい奥さま 立原正秋 電子全集19 『短編集Ⅲ 渚通り』 火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています タイマ ナゾトキ・ジパング SAKURA ぼくたちと駐在さんの700日戦争21 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上) 鳥啼き魚の目は泪 たとえば、葡萄 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 恋をし恋ひば かんなり草紙 モップガール P+D BOOKS せきれい タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件 エアー3.0 まやかしうらない処 信じる者は救われる

次回配信の予定

2025 4/28 月曜日
  • 音羽屋三代 ~八代目尾上菊五郎 六代目尾上菊之助襲名記念~/尾上菊五郎、尾上菊之助

2025 5/2 金曜日
  • 王と后 (六) 月が明かすもの/深山くのえ、笹原亜美
  • 太平洋食堂/柳広司
  • 女人京都/酒井順子
  • 覇王の轍/相場英雄
  • 火の龍王は水の妃をご所望です/貴嶋啓、睦月ムンク
  • ふくふく書房でお夜食を/砂川雨路
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱/長月天音
  • 南風に乗る/柳広司
  • 若葉荘の暮らし/畑野智美
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/