福永武彦電子 全集14 ロマンの展開 『海市』、「後期六短篇」。

福永武彦電子 全集14 ロマンの展開 『海市』、「後期六短篇」。

福永武彦

本体2500円 + 税

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内容紹介

過去現在を交錯させ愛の運命を描いた『海市』と、福永自身「小説くさい小説」と言わしめた後期を代表する短篇6篇等を収録。

巻頭を飾る『海市』は、『廢市』と並んで最も読者に歓迎された作品として、著者生前に26刷りを重ねた、福永武彦後期を飾る代表作のひとつ。伊豆の海岸で主人公・渋の前に突然現れ、海市(海上に現れる蜃気楼)のように消えた女性・安見子。やがて二人は逢瀬を重ねるようになるが、なんと彼女は渋の親友の妻だった……。講評をした川端康成をして「一人称の『私』と三人称の『彼』との特異な使いよう、過去現在の時の特異な組み合わせなど(中略)、私は二度読んで、二度目に見出したものも少なくなかった」と賛辞を送られた。

「後期六短篇」は、福永をして「小説くさい小説を狙った」と言わしめた作品群(「傳説」「邯鄲」「風雪」「あなたの最も好きな場所」「湖上」「大空の眼」)で、小説の手法として「内密な雰囲気」、「空白な部分への読者の参加」、「時間的感動」という三つの特質を指針に創造されている。
そのほか、書下ろし作品『海市』とほぼ同時期に、翻訳作業を行ったマロ作の少年少女文学“不朽の名作”『家なき子』を収録。

附録として、『海市』と「後期六短篇」の本文主要異同表、『海市』と後期短篇のうち「邯鄲」「風雪」「湖上」の創作ノート、「大空の眼」の自筆草稿等の資料写真を収録している。

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