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ある日この町に、ツノのある子が来た。
小さな体いっぱいにさみしさを背負って、
その子はにぎやかなグラウンドを見ていた。
オニくんが一歩踏み出すごとに、世界は温かくまわりだす。
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ある日突然、ツノの生えた鬼の子供が町内に現れた——。
どうやらワケありでこの町に来たオニくんと、彼がいっしょに過ごすことになった福田家の日常に、少しずつ新しい風が吹き込まれます。
隠したいコンプレックス、
素直に謝れなかった苦しさ、
身近な人を傷つけてしまった後悔——
オニくんの健気な視線を通じて、封じ込めていた切ない痛みが、柔らかな色彩の絵で胸に蘇ります。
世間が決めた「ふつう」の枠からはみ出る存在である鬼の子が、
自分の居場所を懸命に見つけていく切実さが胸に迫る
WEBメディア「cakes」にて連載時より大人気の作品。
人気沸騰中の著者による待望の初長篇が、全2巻のフルカラーでついに刊行。
——「ひとりじゃできないこと、ぼく、そういうのをやりたいです」(本文より)
(2020年12月発行作品)
※この作品はカラーです。
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