十津川警部シリーズ 一九四四年の大震災——東海道本線、生死の境
西村京太郎
本体570円 + 税
読む
内容紹介
太平洋戦争の悪行が70年後に暴かれる!
浜名湖の湖岸にある「フジタ浜名湖地震津波研究所」のビルが炎上し、そこから男の焼死体が発見された。男は、主宰者の藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。
時代は一気にさかのぼり、太平洋戦争の末期。武の祖父徳之助は、「フジタ地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎とともに研究をしていた。
米軍による日本本土への空襲が勢いを増す中、敗色濃い戦時下に政府、軍部が国民に強いたものは、言論統制、報道管制だった。その圧制下にあって大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとしたのが藤田親子だった。
ついに、1944年12月7日に大地震が東海地方を襲った。後に言われる昭和東南海地震である。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し迫害した。そして、翌年1月13日には三河地震が起こったのだった。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明に。それを命令したのが、川崎憲兵隊長だった。
戦争での悪行を暴くために、戦後、藤田健太郎と武は、それぞれの時代に動き始めた——。
※この作品は、『一九四四年の大震災——東海道本線、生死の境』(単行本版)の文庫版となります。
次回配信の予定
|
2024 |
11/27 |
水曜日 |
|
- ICT支援員という仕事 ~デジタル化時代の学校教育を支える~/五十嵐晶子
- あれ?/unpis
- GOAT/西加奈子、小川哲、尾崎世界観、市川沙央、チョン・セラン
- ジェリコの製本職人/ピップ・ウィリアムズ、最所篤子
- 錦鯉 ~宮澤正明写真集~/宮澤正明
- 不器用のかたち/藤原麻里菜
|
2024 |
11/28 |
木曜日 |
|
- 池上彰の世界の見方 アフリカ ~希望の大地か、暗黒の大陸か~/池上彰
- 女性セブンムック もっとワクワク暮らすために「やめる」「始める」100のヒント ~人生100年時代~/女性セブン編集部
- 燃えつきるまで ~松田宣浩自叙伝~/松田宣浩
|
2024 |
11/29 |
金曜日 |
|
- あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした ~古い価値観から心を開放するメンタルエクササイズ~/松尾知枝
- 現代ユウモア全集 1巻 『後生樂』 坪内逍遙/坪内逍遙
- 庄野潤三電子全集 第15巻 エッセイ2 1966~1975年 「庭の山の木」ほか/庄野潤三
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/