東京の名門校、秀麗学院高校三年の不破涼(ふわりょう)は、天涯孤独の身の上だ。その涼が、近所のお屋敷町に住む少年を、家庭教師するようになった。彼の家は、昭和初期に建てられた、優雅でレトロな煉瓦(れんが)造りの大豪邸。正門をくぐった向こうは、まさにイギリスを思わせる美しさであった。涼は、その家に通ううち、屋敷と現実の世界の間に、ある種の時間的な隔たりが生じていることに気づく。一歩踏み入れた邸内は、いつだって懐かしく、優しく——古き良き昭和の想い出でいっぱいだった…。しかし、ある夜、閉ざされた大門の向こうで、涼が目にしたものは、信じられないほど荒廃しきった、まるで——幽霊屋敷のような姿だった!
2024 | 10/16 | 水曜日 |
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/