立原正秋 電子全集4 『残りの雪 化粧坂の別れ』
立原正秋
本体1800円 + 税
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内容紹介
古都鎌倉に美しく燃え上がる宿命的な愛……そして、愛欲の日々の終焉を鮮やかに映し出す『残りの雪』ほかを収録。
『残りの雪』理由も分からず失踪した夫との別れに苦しみ、無為不安の日をおくる里子は、骨董の目利き坂西と出会う。鎌倉、京都、箱根、越後……人目を忍んで逢瀬を重ねる里子と坂西。四季の移ろいと、愛の日々の中で“いびつな染付白磁”といわれた里子は“女”として目覚めていく。やがて、里子の友人で坂西の元恋人だった綾江の嫉妬による密告で、二人の仲は坂西の妻・和枝の知るところとなる。宿命の愛と知りながら、里子は坂西と別れる決心をするのだったが……。男女の宿命的な愛を鮮烈に映した“大人の小説”として、日経新聞に連載され話題を呼んだ長編小説で、鎌倉や京都などの古都を舞台に、和服や自然を通して日本の四季が美しく描写されており、作品の魅力に彩りを添えている。また家族を失い無為の生活を送る元高校教員の中年男が、教え子との束の間の愛と別れを描いた『山居記』、『夏のことぶれ』を収録。
付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 四」など関連エッセイ3作収録。「写真で辿る立原作品の世界」(3)では『残りの雪』の舞台となった鎌倉・化粧坂、源氏山公園付近と「花の寺」海蔵寺を紹介。また、立原の孫・立原継望氏撮影の「鎌倉 桜巡り」も立原が愛してやまなかった街・鎌倉の美しい春の風景を写し出している。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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