立原正秋 電子全集7 『海岸道路を西へ』
立原正秋
本体1800円 + 税
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内容紹介
愛人と偽装心中の果て……三角関係の縺れから壊れていく妻との日々を描いた『死の季節』等、鎌倉の海岸エリアを舞台にした初期の習作を収録。
『死の季節』美術館員の壬生は、友人の妹・塩尻夏子と不倫の関係にあった。夏子から心中の話を持ちかけられ、壬生は助かる可能性の高い時間を計算して睡眠薬を飲み、彼の計算通り二人は一命をとりとめた。だが、壬生が目覚めた時に枕元にいた妻・笙子は発狂していたのだった……。『海岸道路』は筆者が「数年前に習作を試みた愛の主題」と<作者のことば>で語るように初長編作『恋人たち』の登場人物たちを別名で登場させ、よりエンターテインメント性を高めて描いた作品。その他、度重なる「薔薇屋敷」通いによる麻薬中毒の幻覚症状と闘う主人公の“青春の終わり”を描いた『薔薇屋敷』、夫の事故死後にバーで雇われママをし、愛人のたまの訪問を待つ女の満たされぬ情念を描いた『夏草』、短編『波』を収録。
付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 七」など関連エッセイ3作収録。「写真で辿る立原作品の世界」(6)では鎌倉駅から、江ノ島電鉄の駅に沿って由比ヶ浜、長谷、極楽寺、稲村ヶ崎と、海岸道路沿いに立原作品の舞台を辿る。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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