立原正秋 電子全集24 『その年の冬 晩年』

立原正秋 電子全集24 『その年の冬 晩年』

立原正秋

本体1800円 + 税

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内容紹介

絶筆となった『その年の冬』と最後の書下ろし小説『帰路』。病と闘いながら綴った立原晩年の2作品を収録。

『その年の冬』は昭和54年10月18日から翌55年4月18日まで「読売新聞」に180回にわたって第一部が連載された。執筆中に体調を崩していた立原は4月8日に聖路加病院に入院。第1部の最終章は、ベッドの上での執筆だったが完結させる。この年の8月12日に亡くなった立原から第2部以降が記されることなかった。
物語は、京都の茶の宗家に後妻として嫁いだものの無為の日々を過ごす直子が、京都の大学で教鞭をとる深津との出会い、深津の住む小田原で新しい生活を始めるところまで描かれている。深津の親友として作家・東ケ谷という立原を彷彿とさせる人物が登場するが、彼は病を得ているのであった……。
『帰路』は最後の書下ろし作品として、立原作品には珍しく西洋を主舞台に、お互いの思いに気づきながらも離れていた美術商・大類と磯子が、ふたりだけの西洋旅行を通じ、割れない仲となっていく日々を描きながら、主に大類の目を通して、西洋文化圏に暮らした日本人の生きざま、その人たちの帰路をめぐる意見を通じ、日本を知ることは何か、西洋を知ることは何かを書こうとした意欲作であった。

付録として先輩作家として敬愛していた吉行淳之介氏のとの対談や、吉行氏による立原逝去への追悼エッセイ、長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 二十四」など関連エッセイ4作を収録。特別付録として、『きぬた』、『狂い花』の生原稿も収録。

※この作品にはカラー写真が含まれます。

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