宮尾登美子 電子全集7『伽羅の香/松風の家』
宮尾登美子
本体1400円 + 税
読む
内容紹介
『伽羅の香』は香道、『松風の家』は茶道と、芸道の復興に一身を捧げた女性やその一族を描く。付録は香道の楽しみ方を特集する。
室町時代に確立された香道は、香りを発する香木を加熱して、その香りを楽しむ雅な芸道だ。香道では香りを“嗅ぐ”ではなく“聞く”と表現する。江戸時代まで上流階級の嗜みとされていた香道だが、明治維新後は衰退の一途を辿る。香木の中で最上級品とされているのが伽羅で、『伽羅の香(かおり)』は次々と身内を亡くすという不幸に見舞われながらも、私財を投じて香道の復興に尽力した女性の生涯が描かれ、香道の奥深い世界を見せていく。
『松風(まつかぜ)の家』は安土桃山時代、千利休によって大成された茶道の世界が舞台である。茶道も香道同様、明治維新後に衰退していったが、同作品では逆境隆盛を取り戻すために苦難を乗り越え、懸命に生きた宗家一族の歩みが綴られ、第51回文藝春秋読者賞を受賞した。タイトルにある松風は、茶を点てるために窯で沸かした湯が奏でるシュンシュンという音を指し、松林に渡る風に見たてられたことに由来する。
付録では、実際に香を聞く体験ができる京都の老舗香木店に、香りの魅力や楽しみ方などを尋ねる。阿川弘之の『松風の家』書評も掲載。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
次回配信の予定
|
2024 |
11/27 |
水曜日 |
|
- ICT支援員という仕事 ~デジタル化時代の学校教育を支える~/五十嵐晶子
- あれ?/unpis
- GOAT/西加奈子、小川哲、尾崎世界観、市川沙央、チョン・セラン
- ジェリコの製本職人/ピップ・ウィリアムズ、最所篤子
- 錦鯉 ~宮澤正明写真集~/宮澤正明
- 不器用のかたち/藤原麻里菜
|
2024 |
11/28 |
木曜日 |
|
- 池上彰の世界の見方 アフリカ ~希望の大地か、暗黒の大陸か~/池上彰
- 女性セブンムック もっとワクワク暮らすために「やめる」「始める」100のヒント ~人生100年時代~/女性セブン編集部
- 燃えつきるまで ~松田宣浩自叙伝~/松田宣浩
|
2024 |
11/29 |
金曜日 |
|
- あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした ~古い価値観から心を開放するメンタルエクササイズ~/松尾知枝
- 現代ユウモア全集 1巻 『後生樂』 坪内逍遙/坪内逍遙
- 庄野潤三電子全集 第15巻 エッセイ2 1966~1975年 「庭の山の木」ほか/庄野潤三
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/