福永武彦電子 全集11 近・現代日本文学評論。
福永武彦
本体2500円 + 税
読む
内容紹介
日本の近現代文学について、作家の目線から「文学作品」として生み出された評論文の数々。「群像」での創作合評も見逃せない。
随筆とエッセイを明確に区別していた福永武彦。彼のエッセイは、小説の実作者としての立場から切実な問いかけをもって対象(物)に迫り、多様な資料を駆使しつつも、対象を自らの文学観と切り結ぶ線上で一刀両断に論じていきながら、文学(作品)であることを意図し、作品として自立しているものである。
収録した『意中の文士たち』や『福永武彦作品 批評B』は、近・現代の日本文学における作家論または作品論等の評論文ではあるが、すべてが「作品」として意図されている。
『意中の文士たち』では鴎外、漱石、荷風、芥川、谷崎、川端、梶井基次郎、中島敦、堀辰雄、萩原朔太郎、室生犀星に言及し、上巻では「鴎外、その野心」と「鴎外、その挫折」で森鴎外、下巻では堀辰雄への言及が三編と、各巻の集中の柱となっており、福永の両作家への傾倒ぶりが垣間見られる。
加えて雑誌「群像」での創作合評を、1955年から1969年まで6期間計18回分を収録。“盟友”中村真一郎、加藤周一は言うに及ばず、荒正人、本田秋五、平野謙等の文芸評論家たちとの熱の籠もった合評は大変興味深い。他に「人物評、解説」、「書評」、「新人文学賞寸評」などを収録。
附録として、『福永武彦作品』の企画が記された直筆手帖、普及版『堀辰雄全集』(新潮社)構成案、「末世の人」直筆構想原稿、ある靑春』扉の自筆詩篇等を収録。
次回配信の予定
|
2024 |
11/27 |
水曜日 |
|
- ICT支援員という仕事 ~デジタル化時代の学校教育を支える~/五十嵐晶子
- あれ?/unpis
- GOAT/西加奈子、小川哲、尾崎世界観、市川沙央、チョン・セラン
- ジェリコの製本職人/ピップ・ウィリアムズ、最所篤子
- 錦鯉 ~宮澤正明写真集~/宮澤正明
- 不器用のかたち/藤原麻里菜
|
2024 |
11/28 |
木曜日 |
|
- 池上彰の世界の見方 アフリカ ~希望の大地か、暗黒の大陸か~/池上彰
- 女性セブンムック もっとワクワク暮らすために「やめる」「始める」100のヒント ~人生100年時代~/女性セブン編集部
- 燃えつきるまで ~松田宣浩自叙伝~/松田宣浩
|
2024 |
11/29 |
金曜日 |
|
- あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした ~古い価値観から心を開放するメンタルエクササイズ~/松尾知枝
- 現代ユウモア全集 1巻 『後生樂』 坪内逍遙/坪内逍遙
- 庄野潤三電子全集 第15巻 エッセイ2 1966~1975年 「庭の山の木」ほか/庄野潤三
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/