宮尾登美子 電子全集9『錦/美しきものへの巡礼』
宮尾登美子
本体1400円 + 税
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内容紹介
宮尾登美子最後の長篇! 織物に懸けた男の物語『錦』と、職人を訪ね歩いたルポ・エッセイ。付録は加賀乙彦と川村湊の対談!
『錦』は京都・西陣の織元で、織物を芸術の域まで高めたと賞される初代・龍村平蔵をモデルにした小説だ。明治生まれの平蔵は斬新な織技法を編み出し、織物の世界に新風を巻き起こした。また法隆寺や正倉院などに伝わる古代裂(こだいぎれ)の研究に没頭、その復元にも努めた。小説では、織物に生涯をかけた菱村吉蔵を主人公に、吉蔵を支えた妻、妾、女性従業員らの献身と胸中も描き、吉蔵の一生が綴られる。宮尾が80歳から連載を始めた作品で、82歳の時に単行本として刊行、最後の長篇小説となった。この作品の発表後、宮尾の業績に対して菊池寛賞が贈られ、『錦』は親鸞賞も受賞した。
『美しきものへの巡礼』は、雑誌記者経験もある宮尾が手仕事の伝統を守る職人を取材、全国各地を巡り歩いたエッセイ。手毬、ケーキ、市松人形、打ち上げ花火、菊作りなど、宮尾がこよなく愛した美しきものを作り上げる職人の技に迫り、自身の忘れ得ぬ思い出も随所に織り込まれている。
付録は、宮尾が昭和48(1973)年に『櫂』で太宰治賞を受賞して以来、晩年まで親しく付き合った作家で精神科医の加賀乙彦と、文芸評論家の川村湊の対談を収録。宮尾が描いた男性像や宮尾の思い出について語り合う。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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