それいゆ文庫 マダム・ベンゼルクの読書係3
著/佐倉紫
イラスト/ウエハラ蜂
本体1000円 + 税
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内容紹介
出版業界のことはわたくしも詳しくないけれど、あなたが大変な環境に置かれているのは間違いないと思うの——
大学図書館からベンゼルク伯爵夫人の屋敷までの道を急ぐアマーリエの目に留まったのは、欄干に足をかけ川に身を乗り出している女性……。早まらないでくださいぃいい——ッ!! 必死で手を伸ばし、阻止しようとするアマーリエ。女性はなんとか引っ張り上げることができたが、まさかまさかのハプニングで、教科書やノート、それに大切なフェブミラーの短編集を詰め込んだ鞄を川に落としてしまった。急いで川から掬い上げたものの、鞄もその中身も、すっかり濡れそぼってしまった。途方に暮れるアマーリエだったが、涙ながらに詫びるその女性を前に涙腺決壊。ひとしきり泣いて、アマーリエはその女性を連れベンゼルク夫人の屋敷を訪れた。使用人たちの手によってピカピカに磨き上げられ、ようやく人心地がつくと、女性は夫人とアマーリエにラウラと名乗り、翻訳家であることを二人に告げた。どうしてあんなところで……? との問いに、ラウラは身の上を語りはじめた。担当編集者から苦手なジャンルばかりが回されること、新人だから、女性だからと、蔑むような言葉を投げつけられること、報酬が極端に少ないこと、さらには出版物には亡き師匠の名のみで自分の名は表記してもらえないこと。それはおかしい! ラウラはしばらくベンゼルク夫人の屋敷に滞在して、忙しいアマーリエに代わって読書係をすることに。後日、アマーリエがリシャード子爵とともに担当編集者に会いに行くと、なんとその担当編集者とは彼女の夫であったと判明……!?
慧眼な伯爵夫人の目に留まったのは、やりがい搾取されている若き翻訳者。大人気シリーズ第3弾!
次回配信の予定
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2025 |
5/19 |
月曜日 |
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- 欲望100個書いてみた ~派遣女子から年商20億 小田桐あさぎ自伝~/ASAGI(小田桐あさぎ)、高坂ゆう香
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2025 |
5/21 |
水曜日 |
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- アカシアの朝/櫻木みわ
- 運命の終い/奥田亜希子
- 消えたモナ・リザ/ニコラスデイ、千葉茂樹
- キャラとメルのおかしなバースデー/えぐちりか
- はじめての茶道 おちゃをどうぞ/石崎綾子、横須賀香
- ぷっち ぷりっち たまごっちユニ!/nikki、すえはらみゆ
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2025 |
5/22 |
木曜日 |
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- いつもの野菜ひとつで美味レシピ ~おかず、おつまみ、常備菜、使い切りにも。~/小堀紀代美
- 「見た目が9割」をどう生きる/中野信子、りんたろー。
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2025 |
5/23 |
金曜日 |
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- 人生、あれかこれか/土屋眞弓
- 脇阪克二のアイデア箱 ~つくりながら日々暮らす~/脇阪克二
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