立原正秋 電子全集8 『血と砂 真夏の江ノ島へ』
立原正秋
本体1800円 + 税
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内容紹介
湘南を舞台に、筆者の虚無的な視点で描かれた“青春の光と影”『血と砂』、 貞節な女の快楽への代償を描いた『永い夜』を収録。
“昭和元禄”といわれた70年代初頭の「繁栄の中の享楽主義」に満ち溢れた湘南の地で、主人公・北ノ庄浩作は、その風俗のただなかにいながらも、一方では、そういう自分を冷ややかに見つめている。表題の<血>は人間を意味し、<砂>は風土と時代の流れを意味すると筆者は語っている。『永い夜』は、夫が出生中の38歳の明子は、息子・清晴が腰越の漁師の娘を強姦した仕返しに、その娘の兄・浩二らに輪姦される。その日から明子は、夜な夜な浩二を部屋に引き入れる女に変わっていた……。その他、夫とは正反対である陶工の男に惹かれる人妻の愛欲と別れを描いた『夢のあと』、一途な愛を捧げる男がいながらも、昔関係をもった女たらしの男と逢瀬を重ねてしまう女を描いた『船の翳』を収録。
付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 八」など関連エッセイ2作と、武田勝彦氏による評伝『立原正秋伝』より「早稲田文学編集長」収録。「写真で辿る立原作品の世界」(7)では、収録作品の舞台となる江ノ島周辺エリアを孫・立原継望氏撮影の写真で辿っていく。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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