福永武彦 電子全集12 『忘却の河』『幼年』、童話。
福永武彦
本体2500円 + 税
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内容紹介
愛の挫折と不在に悩む家族5人の葛藤を描いた『忘却の河』、“幼くして失った母”の原風景を描いた『幼年』、童話作品等を収録。
『忘却の河』は、過去の事件に深くとらわれる中年男、彼の長女、次女、病床にある妻、若い男、それぞれの“独白”7章から成る作品。孤独な魂を抱えて救いを希求する彼らの葛藤を描く中で、各人の言動にリアリティが生じ(=社会性を獲得し)、大人の読者が入り込みやすい作品となっており、円熟した文章表現と相俟って福永武彦作品への入門として、最適な作品と紹介されることが多い。
『幼年』は、福永自身「それはどうしても書かなければならない作品の一つに属してゐた」と記しているように、“幼くして失った母”の原風景を描きながら、主観的記憶尊重の作品として、自我の原型を純粋記憶をもとに探求しようとした重要な作品の一つである。
そのほか、童話作品として、『幼年』と併行して執筆していた「猫の太郎」(未完)と、古事記をリライトした「おおくにぬしのぼうけん」、『幼年』創作の準備として翻訳したエッセイ「玩具のモラル」を収録する。
附録として、『忘却の河』、『幼年』の本文主要異同表、未発表の『幼年』構想メモ等の資料写真なども収録。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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