江戸川乱歩 電子全集14 ジュブナイル第5集
江戸川乱歩
本体1400円 + 税
読む
内容紹介
『小学四年生』昭和33年4月号〜『小学五年生』昭和35年3月号まで、2年間にわたる「鉄人Q」連載誌面すべてを丸ごと覆刻!
今回お届けする9作は、昭和32年から34年にかけて執筆された作品である。二十面相の本名と素性が明らかになる「サーカスの怪人」、秘密基地のような二十面相のアジトを軸に展開する「奇面城の秘密」など、乱歩お得意の路線を踏襲する作品に加え、同時期に書かれた低学年向けの物語も収録した。
この頃乱歩は、複数の雑誌で連載をかけもちするほどの売れっ子で、大人から子どもまで誰もが知る人気作家であった。その一方で、低迷する探偵小説界を牽引すべく、経営不振に陥っていた探偵雑誌『宝石』の立て直しに尽力したり、探偵小説界の広告塔を自ら引き受けてメディアに登場するなど、文化人としても多忙を極めていた。結果さすがにアイディアに窮したのか、定番の要素、お馴染みのシーンも登場する。しかし、それでも作品としてのおもしろさは色あせず、むしろ、ある種の様式美とも言える仕上がりになっている。どの作品のどの場面に類似しているか、それを乱歩がどうアレンジしているか、探ってみるのも楽しい。
そして、今回の小松教授による解説のテーマは、「少女小説としての乱歩作品」。女性の視点で作品を読み解くと、物語の背後に隠されたエロスが芳醇な香りとともに立ち上がる。
さらに、乱歩作品のリライトを数多く手がけた氷川瓏の作品の一部も覆刻。木々高太郎に師事し、乱歩にも認められた作家の幻のジュブナイル。そのクライマックス(5回分)を、古賀亜十夫の挿絵とともに収録した。
次回配信の予定
 |
2025 |
7/1 |
火曜日 |
 |
- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
 |
2025 |
7/3 |
木曜日 |
 |
- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
 |
2025 |
7/4 |
金曜日 |
 |
- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/