中上健次 電子全集16『中上健次 大いに語る』
中上健次
本体1946円 + 税
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内容紹介
ポスト・モダン社会での“小説作法”について語る講演録「小説を阻害するもの」等、中上の発言、人生相談等を収録。
『現代小説の方法』は、一九八四年に都内千代田区神保町の東京堂書店で行われた連続講座の記録。いま、小説はいかに可能か。紀州熊野サーガ(物語群)の頂点、『地の果て至上の時』を書き終えた作家が、改めてポスト・モダン社会においてあり得べき小説作法について語る。
『中上健次発言集成6』に収められた講演「私は〈日本〉人なのか」は、さらに衝撃的だ。小学生の頃、母親から貰った三十円で買った「安物のクレヨンで描いた絵が、自分のいままで書いてきた文学のような気がするのです」と作家は語る。そして、読み書きのできない「母に連れられて桜の咲く小学校の校庭に入ったその日からいままで、これから私の呼吸が停止するまで、私の愛する、文字に関係のない疎外された母たちの世界と、文字のこの世界の間の亀裂に、身をよこたえ、理由のない怒りに身を震わせ続ける」という自覚を披瀝しているのだ。
『問答無用』は唯一の人生相談。自身の子の世代に語りかけた平易な内容ではあるが、さりげなく子育ての経験から導かれた中上の思想信条、生の哲学が語られていて読み応えがある。「文章は肉体だよ。オレは、それを一貫していい続けている。チンポコのある奴は文章を書けるよ」。
次回配信の予定
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2025 |
11/26 |
水曜日 |
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- 小学館版 新学習まんが人物館 平賀源内/岩田やすてる
- 新装版 続・森崎書店の日々/八木沢里志
- 世界一のワルい子ゴードン/アレックス・ラティマー、中井はるの
- 平原のモーセ/双雪濤、大久保洋子
- ミステリ作家、母になる/辻堂ゆめ
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2025 |
11/27 |
木曜日 |
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- 医師しか知らない 死の直前の後悔(小学館新書)/和田秀樹
- 危機管理の日本史(小学館新書)/島崎晋
- 箱根駅伝“最強ランナー”大塚正美伝説/飯倉章
- ポケモン サイエンスブック でんき ~光る、しびれる、つながる!電気のパワーにせまれ!~/岩崎孝之
- ポケモン サイエンスブック みず・こおり ~流れる、こおる、消える!? 水の不思議を探れ!~/神田学
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2025 |
11/28 |
金曜日 |
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- 学年誌 ウルトラふろく大全/秋山哲茂、円谷プロダクション
- 現代ユウモア全集 13巻 『涙の値打』 田中比左良/田中比左良
- 週刊ポストGOLD 薬の危ない副作用「大事典」
- 辻邦生電子全集 3巻 後期長篇小説(ロマン)『嵯峨野明月記』『西行花伝』ほか/辻邦生
- 百歳の景色見たいと母は言い/市毛良枝
- ゆきんこのレストラン/ながしまひろみ
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