中上健次 電子全集16『中上健次 大いに語る』

中上健次 電子全集16『中上健次 大いに語る』

中上健次

本体1946円 + 税

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内容紹介

ポスト・モダン社会での“小説作法”について語る講演録「小説を阻害するもの」等、中上の発言、人生相談等を収録。

『現代小説の方法』は、一九八四年に都内千代田区神保町の東京堂書店で行われた連続講座の記録。いま、小説はいかに可能か。紀州熊野サーガ(物語群)の頂点、『地の果て至上の時』を書き終えた作家が、改めてポスト・モダン社会においてあり得べき小説作法について語る。
『中上健次発言集成6』に収められた講演「私は〈日本〉人なのか」は、さらに衝撃的だ。小学生の頃、母親から貰った三十円で買った「安物のクレヨンで描いた絵が、自分のいままで書いてきた文学のような気がするのです」と作家は語る。そして、読み書きのできない「母に連れられて桜の咲く小学校の校庭に入ったその日からいままで、これから私の呼吸が停止するまで、私の愛する、文字に関係のない疎外された母たちの世界と、文字のこの世界の間の亀裂に、身をよこたえ、理由のない怒りに身を震わせ続ける」という自覚を披瀝しているのだ。
『問答無用』は唯一の人生相談。自身の子の世代に語りかけた平易な内容ではあるが、さりげなく子育ての経験から導かれた中上の思想信条、生の哲学が語られていて読み応えがある。「文章は肉体だよ。オレは、それを一貫していい続けている。チンポコのある奴は文章を書けるよ」。

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