山口瞳 電子全集21 1981〜1982年『草競馬流浪記』
山口瞳
本体2000円 + 税
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内容紹介
全国27カ所ある公営競馬場(当時)を踏破した紀行文『草競馬流浪記』を始め、1981〜1982年に書かれた108作品収録。
収録作品は、エッセイ「無惨なり!90番」(「オール讀物」1981年1月)から、エッセイ「草競馬流浪記 12———名古屋土古の砂嵐」(「小説新潮」1982年12月)まで、1981年から1982年に発表された小説、エッセイ等108作品を初出掲載順に収録。
当時の山口瞳は、紀行作家とも言うほど旅続きの時期だった。1979年7月に始まった名コンビ・ドスト氏との『そ酔いどれ紀行』(連載7、8回目の「酒田、鶴岡、冬支度」、「横浜、一見英国紳士風」を当巻に収録)や、画文紀行「武蔵野写生帖」の連載も続いている。そのような時期に、「旅」(日本交通公社発行)1981年5月号から、全国27カ所にある公営競馬場(当時)を踏破する、『草競馬流浪記』という文字通り前人未到の連載紀行を開始する。
また、1982年5月号から始めた、「新潮45+」(新潮社発行)の将棋対局の自戦記「将棋おちこぼれ教室」は、「奈津ちゃんは成人式の巻」と「泰明君は名人候補の巻」の2つの自戦記を書いたあと、「われ敗れたり———将棋界引退の弁」を書き、体調の都合によって、この企画を突然、中止してしまう。
この2年間に発表された小説は短篇ばかりの7篇。1983年に発表される書き下ろし小説『家族』(『血族』の続篇ともいえる作品)の構造を練っていたのかもしれない。
付録として、電子全集の総監修を務める、山口瞳の長男・山口正介が回想録「草臥山房通信」(21)を寄稿。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
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金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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