福永武彦 電子全集5 実験の展開、『廢市』、そして『告別』。

福永武彦 電子全集5 実験の展開、『廢市』、そして『告別』。

福永武彦

本体2500円 + 税

読む

内容紹介

退廃的な田舎町での“青年のひと夏”を描いた「廢市」、ある大学教授の内的独白と死を描いた「告別」等、中短12篇を収録。

収録作品は、収録順に「廢市」、「沼」、「飛ぶ男」、「幻影」、「樹」、「風花」、「退屈な少年」、「告別」、「形見分け」の小説9篇と関連エッセイ等に加え、新潮社全集未収録作品「高原奇聞」(未完の滑稽小説)、「発光妖精とモスラ」(中村真一郎、堀田善衛と共作。福永パートは[中]、「四人の小妖精見世物となる」)、「もう一度行きたい所」(短文)、「時の雫」(NHKラジオドラマの脚本)で構成される。

北原白秋の「おもひで」序文から借りたと福永自身が語る「廢市」は、“ロマネスクの追求”ともいえる叙情性に満ちた中篇。後に白秋の郷里・柳河で撮影した大林宣彦監督の映画「廃市」でも知られる作品。また「魂」と「意識」が二分された病で動けない男を描いた「飛ぶ男」、福永には珍しい自伝的作品「風花」、マーラーの交響曲をモチーフに、ある大学教授の内的独白と死を描いた「告別」等の中期の重要な作品を収録。

怪獣映画として名高い「モスラ」の原作として、映画化を念頭に書かれた「発光妖精とモスラ」(1961年「週刊朝日」別冊に中村真一郎、堀田善衛との共作として掲載)は、福永等の遊び心に満ちた一篇である。

附録として「廃市」、「飛ぶ男」、「樹」、「風花」、「告別」の本文主要異同表に、少年雑誌に掲載された「大怪獣モスラ」の表紙等を収録。

※この作品はカラー写真が含まれます。

同じジャンルの書籍から探す

ヒロシマ・ボーイ 教場0 刑事指導官・風間公親 ロボット・イン・ザ・ホスピタル 夢幻∞シリーズ ミスティックフロー・オンライン 第3話 百銃の女王(1) 鴨川食堂おまかせ 栗本薫・中島梓傑作電子全集22 [伊集院大介 IV] 十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女 ぼくたちと駐在さんの700日戦争12 夢幻∞シリーズ 婚活!フィリピーナ18 マリー*マリロー 東京帝大叡古教授 脳を食む虫 九十九神曼荼羅シリーズ 百夜・百鬼夜行帖7 春な忘れそ 山口瞳 電子全集17 1974〜1975年『礼儀作法入門』 無痛の子 FEAR NOTHING カミガカリ 不自然言語処理殺人事件 三浦綾子 電子全集 石ころのうた

次回配信の予定

2025 9/25 木曜日
  • 相撲バイリンガルガイド ~Bilingual Guide to Japan SUMO~/谷口公逸

2025 9/26 金曜日
  • 小学館ジュニア文庫 真・侍伝 YAIBA 3/江橋よしのり、青山剛昌
  • 小学館ジュニア文庫 ヤミーのハピ*やみ洋菓子店 願いが叶うスイーツ、おかわりどうぞ!/やすいやくし、mokaffe
  • 夫が「家で死ぬ」と決めた日 ~すい臓がんで「余命6か月」の夫を自宅で看取るまで~/倉田真由美
  • 現代ユウモア全集 11巻『らく我記』 高田義一郞/高田義一郎
  • 週刊ポストGOLD 性を学び、高め、楽しむ/週刊ポスト編集部
  • 辻邦生電子全集 1巻 『初期長篇小説(ロマン) 「背教者ユリアヌス」ほか』/辻邦生
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/