色川武大・阿佐田哲也 電子全集10 色川流“愛憎劇”『離婚』『恐婚』ほか
著/色川武大
著/阿佐田哲也
本体2000円 + 税
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内容紹介
「別れられない奇妙なカップル」を描いた第79回直木賞受賞作『離婚』と続編『恐婚』。短編集『花のさかりは地下道で』を収録。
1978年上半期の第79回直木賞を受賞した「離婚」と連作「四人」「妻の嫁入り」「少女たち」を単行本化した『離婚』。その続編ともいえる連作集『恐婚』(「虚婚」「雑婚」「連婚」「風婚」「恐婚」を収録)と、両作品集のはざまに発売された12編の短編集『花のさかりは地下道で』を中心に、ほか単行本未収録短編7編からなる1巻。
『離婚』『恐婚』は、週刊誌ライター羽鳥誠一と元妻・会津すみ子の「別れる決意をしたのに、どういうわけだか別れられない奇妙なカップル」を中心に、彼らを取り巻く人々との愛憎劇を描いた作品集。誠一&すみ子カップルの右往左往ぶりにクスクス笑いを誘われるものの、その根底に行き場のなくなった人間の哀しさが秘められており、軽妙ながらも
色川文学の本質が一本通った連作である。
『花のさかりは地下道で』は、直木賞受賞直後の脂が乗り切っていた時期の短編集で、上野の地下道で出会った娼婦との淡い友情を描いた表題作を含め、雑踏を歩くような楽しさに満ちながらも、不思議な静謐さが漂っている。
解説は、作家の佐伯一麦氏が寄稿。付録として、当巻収録作品「四人」「妻の嫁入り」「虚婚」「星の流れに」「友よ」の生原稿などを収録する。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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