色川武大・阿佐田哲也 電子全集10 色川流“愛憎劇”『離婚』『恐婚』ほか
著/色川武大
著/阿佐田哲也
本体2000円 + 税
読む
内容紹介
「別れられない奇妙なカップル」を描いた第79回直木賞受賞作『離婚』と続編『恐婚』。短編集『花のさかりは地下道で』を収録。
1978年上半期の第79回直木賞を受賞した「離婚」と連作「四人」「妻の嫁入り」「少女たち」を単行本化した『離婚』。その続編ともいえる連作集『恐婚』(「虚婚」「雑婚」「連婚」「風婚」「恐婚」を収録)と、両作品集のはざまに発売された12編の短編集『花のさかりは地下道で』を中心に、ほか単行本未収録短編7編からなる1巻。
『離婚』『恐婚』は、週刊誌ライター羽鳥誠一と元妻・会津すみ子の「別れる決意をしたのに、どういうわけだか別れられない奇妙なカップル」を中心に、彼らを取り巻く人々との愛憎劇を描いた作品集。誠一&すみ子カップルの右往左往ぶりにクスクス笑いを誘われるものの、その根底に行き場のなくなった人間の哀しさが秘められており、軽妙ながらも
色川文学の本質が一本通った連作である。
『花のさかりは地下道で』は、直木賞受賞直後の脂が乗り切っていた時期の短編集で、上野の地下道で出会った娼婦との淡い友情を描いた表題作を含め、雑踏を歩くような楽しさに満ちながらも、不思議な静謐さが漂っている。
解説は、作家の佐伯一麦氏が寄稿。付録として、当巻収録作品「四人」「妻の嫁入り」「虚婚」「星の流れに」「友よ」の生原稿などを収録する。
次回配信の予定
 |
2025 |
11/10 |
月曜日 |
 |
- 鶴岡八幡宮宮司の鎌倉案内 ~後世に伝えたい歴史と文化~/吉田茂穂
 |
2025 |
11/11 |
火曜日 |
 |
- 小学館版 新学習まんが人物館 水木しげる/水木プロダクション、村上健司、新井淳也
 |
2025 |
11/13 |
木曜日 |
 |
- お元気部屋へようこそ/安田夏菜、紙谷俊平
- P+D BOOKS C席の客/眉村卓
- P+D BOOKS ベンガルの憂愁/大原富枝
 |
2025 |
11/14 |
金曜日 |
 |
- 「鬼平犯科帳」を歩く! 長谷川平蔵と大江戸さんぽ/松本英亜
- しっぽのみじかいトカゲくん/りんたろー。
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/