日本の近現代文学について、作家の目線から「文学作品」として生み出された評論文の数々。「群像」での創作合評も見逃せない。
随筆とエッセイを明確に区別していた福永武彦。彼のエッセイは、小説の実作者としての立場から切実な問いかけをもって対象(物)に迫り、多様な資料を駆使しつつも、対象を自らの文学観と切り結ぶ線上で一刀両断に論じていきながら、文学(作品)であることを意図し、作品として自立しているものである。
収録した『意中の文士たち』や『福永武彦作品 批評B』は、近・現代の日本文学における作家論または作品論等の評論文ではあるが、すべてが「作品」として意図されている。
『意中の文士たち』では鴎外、漱石、荷風、芥川、谷崎、川端、梶井基次郎、中島敦、堀辰雄、萩原朔太郎、室生犀星に言及し、上巻では「鴎外、その野心」と「鴎外、その挫折」で森鴎外、下巻では堀辰雄への言及が三編と、各巻の集中の柱となっており、福永の両作家への傾倒ぶりが垣間見られる。
加えて雑誌「群像」での創作合評を、1955年から1969年まで6期間計18回分を収録。“盟友”中村真一郎、加藤周一は言うに及ばず、荒正人、本田秋五、平野謙等の文芸評論家たちとの熱の籠もった合評は大変興味深い。他に「人物評、解説」、「書評」、「新人文学賞寸評」などを収録。
附録として、『福永武彦作品』の企画が記された直筆手帖、普及版『堀辰雄全集』(新潮社)構成案、「末世の人」直筆構想原稿、ある靑春』扉の自筆詩篇等を収録。
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