福永武彦電子 全集11 近・現代日本文学評論。
福永武彦
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内容紹介
日本の近現代文学について、作家の目線から「文学作品」として生み出された評論文の数々。「群像」での創作合評も見逃せない。
随筆とエッセイを明確に区別していた福永武彦。彼のエッセイは、小説の実作者としての立場から切実な問いかけをもって対象(物)に迫り、多様な資料を駆使しつつも、対象を自らの文学観と切り結ぶ線上で一刀両断に論じていきながら、文学(作品)であることを意図し、作品として自立しているものである。
収録した『意中の文士たち』や『福永武彦作品 批評B』は、近・現代の日本文学における作家論または作品論等の評論文ではあるが、すべてが「作品」として意図されている。
『意中の文士たち』では鴎外、漱石、荷風、芥川、谷崎、川端、梶井基次郎、中島敦、堀辰雄、萩原朔太郎、室生犀星に言及し、上巻では「鴎外、その野心」と「鴎外、その挫折」で森鴎外、下巻では堀辰雄への言及が三編と、各巻の集中の柱となっており、福永の両作家への傾倒ぶりが垣間見られる。
加えて雑誌「群像」での創作合評を、1955年から1969年まで6期間計18回分を収録。“盟友”中村真一郎、加藤周一は言うに及ばず、荒正人、本田秋五、平野謙等の文芸評論家たちとの熱の籠もった合評は大変興味深い。他に「人物評、解説」、「書評」、「新人文学賞寸評」などを収録。
附録として、『福永武彦作品』の企画が記された直筆手帖、普及版『堀辰雄全集』(新潮社)構成案、「末世の人」直筆構想原稿、ある靑春』扉の自筆詩篇等を収録。
次回配信の予定
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2025 |
7/1 |
火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
- みんながねむったら/安西水丸、安西カオリ
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2025 |
7/3 |
木曜日 |
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- ドラえもん科学ワールドspecial 遺伝子のふしぎ/藤子・F・不二雄
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2025 |
7/4 |
金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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