天国と、とてつもない暇

天国と、とてつもない暇

最果タヒ

本体1080円 + 税

読む

内容紹介

※この作品は固定レイアウト版です。
紙の本のレイアウトを忠実に再現しています。

詩の世界に新風を吹き込んだ詩人の最新詩集。

現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。

《私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ》——(「自分にご褒美」最後の6行)

《きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう》——(「冬の濃霧」最後の3行)

《軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。/おやすみ。/私は、あなたが懐かしい。》(「声」最終連)

漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。
その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白——斬新な詩行の列がポエジーを支える。(2018年10月発行作品)

【ご注意】お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

同じジャンルの書籍から探す

詩人になりたいわたしX ドラえもん短歌 瓢箪から人生 にじゅうおくこうねんのこどく 〜二十億光年の孤独〜 うつくしいってなに? 永遠の詩04 中原中也 ハムレット! ハムレット!! 三浦光世 電子選集 歌集 夕風に立つ 〜妻・三浦綾子と歩んだ40年〜 孤独の俳句 〜「山頭火と放哉」名句110選〜(小学館新書) 三浦綾子 電子全集 いとしい時間―愛の歌集 信じる力 生きる力 三浦光世 電子選集 歌集 吾が妻なれば 〜妻・三浦綾子と歩んだ40年〜 モーツァルトを聴く人 生きる〜俳句がうまれる時〜 福永武彦電子 全集20 日記と自筆物に見る福永武彦。 ありがとうのかんづめ〜子育て短歌ダイアリー〜

次回配信の予定

2025 5/19 月曜日
  • 欲望100個書いてみた ~派遣女子から年商20億 小田桐あさぎ自伝~/ASAGI(小田桐あさぎ)、高坂ゆう香

2025 5/21 水曜日
  • アカシアの朝/櫻木みわ
  • 運命の終い/奥田亜希子
  • 消えたモナ・リザ/ニコラスデイ、千葉茂樹
  • キャラとメルのおかしなバースデー/えぐちりか
  • はじめての茶道 おちゃをどうぞ/石崎綾子、横須賀香
  • ぷっち ぷりっち たまごっちユニ!/nikki、すえはらみゆ

2025 5/22 木曜日
  • いつもの野菜ひとつで美味レシピ ~おかず、おつまみ、常備菜、使い切りにも。~/小堀紀代美
  • 「見た目が9割」をどう生きる/中野信子、りんたろー。

2025 5/23 金曜日
  • 人生、あれかこれか/土屋眞弓
  • 脇阪克二のアイデア箱 ~つくりながら日々暮らす~/脇阪克二
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/