山口瞳 電子全集13 1968年 『わが町』

山口瞳 電子全集13 1968年 『わが町』

山口瞳

本体2000円 + 税

読む

内容紹介

国立の住人との親交と“町の匂い”を運ぶ『わが町』、恩師を描いた『小説・吉野秀雄先生』など、小説、エッセイ等70作品を収録。

収録作品は、 エッセイ 「同年同月同日生れ」(1968年「小説現代」新年特大号)から、エッセイ 「穴のグランプリ」(「東京中日新聞」12月21日)まで、1968年に発表された小説、エッセイ等70作品を初出掲載順に収録。
終の棲家となった国立市に越して5年、賃貸住宅を借り上げた山口は、この年「変奇館」と自ら名付ける新築の家を建てた。この旧宅の解体、新築、造園という過程を重ねながら、山口瞳は、少しずつ、国立の住人との親交を深め、国立を「わが町」としていったが、1968年4月14日から9月25日まで、朝日新聞日曜版に全25回の短篇連作小説『わが町』を連載する。
『わが町』に登場する、地元のタクシー会社の運転手たち、行きつけのうなぎ屋や居酒屋や酒場の人たちと、それらの店に集まってくるお客たちは、これ以降の山口の作品の中に、さまざまに形を変えては登場してくる重要な人物たちとなり、山口瞳の作品に中に、“町の匂い”を運んでくれることになる。
また、作家・山口瞳にとって重要な作品、『小説・吉野秀雄先生』は、『わが町』が、これからの山口瞳と“わが町”とのつきあいのはじまりを告げる作品だとすると、この作品は、歌人・吉野秀雄を書きながら、山口が青春のひとときを過ごした鎌倉大学校(後の鎌倉アカデミア)で師と仰いだ吉野秀雄とのふれあいと同時に、鎌倉大学校に在籍していた妻・治子と自分の恋愛と結婚を描いていて、あるひとつの青春に決着をつけている作品だと言うことができる。

付録として、電子全集の総監修を務める、山口瞳の長男・山口正介が回想録、「草臥山房通信」(13)を寄稿。

同じジャンルの書籍から探す

鴨川食堂 百年の子 今の私は さんばん侍 利と仁 P+D BOOKS 魔界水滸伝 12 桜嵐恋絵巻 火の行方 おれたちをまたぐな! わしらは怪しい雑魚釣り隊 ゴーイング・ゼロ 活字のサーカス 下 栗本薫・中島梓傑作電子全集21 [評論II] 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV 夢幻∞シリーズ 百夜・百鬼夜行帖88 水琴(すいきん) P+D BOOKS 神の汚れた手(上) 三浦綾子 電子全集 裁きの家 夢幻∞シリーズ 婚活!フィリピーナ10 エィヴォン 蟲愛づる姫君 王子は暁に旅立つ

次回配信の予定

2025 2/18 火曜日
  • ドラえもんの国語おもしろ攻略 [新版]すらすら作文が書ける/藤子・F・不二雄、岩下修、弘田マサユキ

2025 2/19 水曜日
  • 小学生のための ドラえもん 47都道府県図鑑/藤子・F・不二雄、粕谷昌良、藤子プロ
  • 蒸気機関車大図鑑 ~SLのすべてがわかる~/金盛正樹、野田伊豆守
  • すみっコぐらし おはなしえほん/サンエックス、桑原美保
  • 中山庸子の夢を叶えた暮らしの手帖/中山庸子
  • ぷっちぐみベスト!! スターダム☆ドリームズ/(株)スターダム、今井康絵、ハラミユウキ

2025 2/21 金曜日
  • 小学館ジュニア文庫 小説 アニメ 葬送のフリーレン 1/時海結以、山田鐘人、アベツカサ、鈴木智尋
  • 「美人はリスク」 ~#皮膚の変態「美容家・大野真理子」と考える、キレイと人生~/大野真理子

2025 2/22 土曜日
  • ぐんまちゃんBOOK/DIME編集室
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/