現代ユウモア全集 4巻 『奇妙な精神病者』 長谷川如是閑
長谷川如是閑
本体2700円 + 税
読む
内容紹介
明治〜大正〜昭和の3時代に渡り活躍したジャーナリスト兼作家の、入手困難で貴重なユーモア作品20編を収録。
ジャーナリスト、評論家、作家と様々な肩書きで、明治〜大正〜昭和という、激動の時代に活躍した著者の、明治〜大正にかけて発表された、入手困難で貴重なユーモア作品、計20編を収録。
雅号=如是閑は「にょぜかん」と読む。友人による命名で、「是(かく)の如く閑」、つまり「こんなに閑」となっているが、日本新聞社→大阪朝日新聞に入社、天声人語を担当し、社会部長として、全国中等学校優勝野球大会(後の夏の甲子園)を企画創設し、大正デモクラシーを代表するジャーナリストとして進歩的、反権力的な立場で論陣を張り、戦後は最後の貴族院勅撰議員として日本国憲法の制定に携わり、実際は94歳の長寿で亡くなるまで、多忙を極めて駆け抜けた。
現在、如是閑のユーモア作品を手軽に読むことはできない。ジャーナリスト、評論家としての作品に重きが置かれ、作家としての、とくにユーモアを活かした戯曲、小説は雑文として軽視されているようだ。理由は、そのユーモアの難しさにある。
例えば、「無線電心機」では、機械文明が人間に利益を与えながら不利益を生むが、そこに思わぬ利益が起こる可能性があることを明らかにする。この文明批判的な眼力で現実を見抜く点が、如是閑の「ユーモア」となっている。
その他の作品でも、落語や講談のような直接笑いを取るユーモアではないので、多くの読者は「これがユーモア?」と感じてしまう。『現代ユウモア全集』の一巻だから、どこかに「ユーモア」はある。それを読み取るのも本巻を読む楽しみだ。
発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。
(電子版 2025年2月28日配信開始)
※この作品は一部カラーが含まれます。
次回配信の予定
 |
2025 |
11/19 |
水曜日 |
 |
- コロコロよみもノベル 100点!!100人兄弟100物語ひみつきち×プレゼント×むじんとう100人3大ぼうけん/おごしゆう
- コロコロよみもノベル ブラックチャンネル ~おうちルールを勝手に改造してみた!~/きさいちさとし
- 知らないうちに寿命を縮める危ない生活習慣24/清野充典
- 小学館ジュニア文庫 真・侍伝 YAIBA 4/江橋よしのり、青山剛昌
- 小学館ジュニア文庫 ナイト☆トレイン 星降る夜のたった一度のキセキ/八木毅、小林雄次、雪丸ぬん
- 天橋立物語 ~三年菊組ロリィタ先生~/嶽本野ばら
 |
2025 |
11/20 |
木曜日 |
 |
- なぜ犬は全力で私を愛してくれるのか ~飼い主の「なぜ?」に科学ですべて答える本~/鹿野正顕
 |
2025 |
11/21 |
金曜日 |
 |
- おはなしドラえもんえほん メルヘンランドにゅうじょうけん/藤子・F・不二雄、川辺美奈子、坪井裕美
- 夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第23話 糖蜜タルトの会/大平しおり、ゆうしよう
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/