神無島のウラ

神無島のウラ

あさのあつこ

本体1440円 + 税

読む

内容紹介

子どもの成長と教師の再生を描く離島小説。

 関東で小学校の教員をしていた槙屋深津は、故郷である鹿児島県の神無島に帰ってきた。週に二便しかないフェリーで鹿児島港から約十二時間、外食する店もない、外周十五キロほどの島だ。十二歳で離れた島に二十年ぶりに戻ったのは、三年に満たない結婚生活にピリオドを打ち、島の小・中学校の臨時教諭になるためだ。
 島に降り立った深津のあいさつに、伯父の返事はなかった。深津とともに島を出た母が、伯父の家にいることだけを告げた。学校の教師や子どもたち、元同級生たちは深津の帰郷を歓迎するが、小学四年生の宇良という男の子だけ現れなかった。人の善悪を見抜き、どちらかわからないうちは、姿を見せないという。深津は悪寒を覚えた。人は生きて変化している。二十年前、島で起こった事件などいつまでも引きずっているわけもない──。
 島の学校に通うのは、地元の子どもだけでなく、不登校や親の虐待など家庭の事情で「島留学」をする子どもたち。全校生徒十人ほどの学校で過ごす日々、厳しくも豊かな自然への畏怖、子どもを守ると言い伝えられる島の神・ウラの存在。島での生活の中で、深津が過去と対峙し、再生していく姿を描く感動作。

同じジャンルの書籍から探す

宮尾登美子 電子全集5『朱夏/仁淀川』 バージョンアップ はちきれそうなあたしの12か月 クラシック リバイバル 女人追憶11 ニャンコ、戦争へ 長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖2 決意 黒と白のはざま 栗本薫・中島梓傑作電子全集19 [江戸〜大正浪漫] 麻酔科医 口中医桂助事件帖6 想いやなぎ 不思議カフェ NEKOMIMI いのち短し、踊れよ男子 さくら花店 〜毒物図鑑〜 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む 連理の枝 2月うさぎとお茶会を 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

次回配信の予定

2025 8/18 月曜日
  • 長井かおり 「自分に似合うメイク」の方程式、教えます! ~自分探し実践ドリル~/長井かおり

2025 8/20 水曜日
  • 一九八四+四〇 ウイグル潜行/西谷格

2025 8/21 木曜日
  • P+D BOOKS 幻影の構成/眉村卓
  • P+D BOOKS 日蔭の村/石川達三
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/