ごめんなさいといえる

ごめんなさいといえる

三浦綾子

本体750円 + 税

読む

内容紹介

許し、許されることの意味を教えてくれる。

 名作『氷点』の、朝日新聞一千万円懸賞小説入選から五十年を記念して編まれたエッセイ集の文庫化。第一章には、応募にいたる経緯や、新聞連載中の読者からの反響、自身が行った講演の模様など、『氷点』にまつわる文章を収録。新聞連載中に発表されたものもあり、当時の作者の息遣いが伝わってくるようである。また、二人三脚で作品を作りだしてきた夫・光世氏の当時の日記を公開。さらにその日記について行われた特別インタビューを通して、執筆時の二人の生活ぶり、入選までの様子など、名作誕生のエピソードを伝える。
 第二章には、『積木の箱』『泥流地帯』など他の作品への思い、療養中に出会った短歌との関わり、支えてくれた忘れ得ぬ人たちのことを綴ったものを収めている。キリスト者であり、作家である三浦綾子を形作ってきた多くの物事が、愛すべきものとして浮かび上がる。
「私はね、人間って『ごめんなさい』と神様にも人にもいえる。自分が許してもらわなければならない存在だと知ることが大切だと思うの」
 人間誰しもが持つ弱さ、知らず知らずのうちに犯してしまっている罪。許し、許されることの意味をそっと教えてくれる、優しさに満ちた一冊。

同じジャンルの書籍から探す

岩魚が呼んだ −岩魚と加仁湯交遊録− ライク・ア・ローリングカセット 〜カセットテープと私 インタビューズ61〜 ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論 巨傑誕生篇 下巻 豊田章男が愛したテストドライバー 文豪たちの関東大震災体験記(小学館101新書) 色川武大・阿佐田哲也 電子全集3 色川流人生論の極意『うらおもて人生録』『私の旧約聖書』ほか 開高 健 電子全集11 新しい天体/最後の晩餐 音楽という<真実> 書くインタビュー 6 漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります 車椅子から青空がみえる―歩けなくたって、恋もカヌーも、めいっぱい楽しむのが私の生き方 白鍵と黒鍵の間に 〜ジャズピアニスト・エレジー銀座編〜 なんとめでたいご臨終 宿命の戦記〜笹川陽平、ハンセン病制圧の記録〜 役者は一日にしてならず なぜ世界を知るべきなのか(小学館YouthBooks)

次回配信の予定

2024 11/27 水曜日
  • ICT支援員という仕事 ~デジタル化時代の学校教育を支える~/五十嵐晶子
  • あれ?/unpis
  • GOAT/西加奈子、小川哲、尾崎世界観、市川沙央、チョン・セラン
  • ジェリコの製本職人/ピップ・ウィリアムズ、最所篤子
  • 錦鯉 ~宮澤正明写真集~/宮澤正明
  • 不器用のかたち/藤原麻里菜

2024 11/28 木曜日
  • 池上彰の世界の見方 アフリカ ~希望の大地か、暗黒の大陸か~/池上彰
  • 女性セブンムック もっとワクワク暮らすために「やめる」「始める」100のヒント ~人生100年時代~/女性セブン編集部
  • 燃えつきるまで ~松田宣浩自叙伝~/松田宣浩

2024 11/29 金曜日
  • あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした ~古い価値観から心を開放するメンタルエクササイズ~/松尾知枝
  • 現代ユウモア全集 1巻 『後生樂』 坪内逍遙/坪内逍遙
  • 庄野潤三電子全集 第15巻 エッセイ2 1966~1975年 「庭の山の木」ほか/庄野潤三
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/