小栗上野介抹殺と消された「徳川近代」 〜幕臣官僚がデザインしたもう一つの維新〜

小栗上野介抹殺と消された「徳川近代」 〜幕臣官僚がデザインしたもう一つの維新〜

原田伊織

本体670円 + 税

読む

内容紹介

徳川が構想した「近代」があった。

元号が明治に改元される5か月前、幕臣小栗上野介忠順が新政府軍に取り調べを受けることなく斬首されるという事件が起こった。後に大隈重信によって「明治政府の近代化政策は、小栗忠順の模倣にすぎない」とまで称された逸材である。
万延元年(1860)、小栗は、日米修好友好条約の批准書交換のために派遣された徳川幕府遣米使節の目付としてアメリカを訪れた。そこで目にしたのは工業化、近代化が高度に発展した大国の姿だった。小栗は、工場で手にした一本のネジとともに帰国。日本の近代化に着手する。横須賀に製鉄所、築地に日本で最初の本格的なホテルを建造し、さらには近代的な陸軍の創設にもかかわった小栗の歩みを照射することで、幕臣らによって進められていた「徳川による近代化」の全貌をひもといていく。
さらに、咸臨丸でアメリカに渡った遣米使節の一員だった秀才・小野友五郎など、ニッポン近代化の礎として活躍した幕府のテクノクラートの足跡を辿り、なぜ彼らの功績が埋没したかを検証。抹殺された歴史の真実を解き明かす。

※この作品は単行本版『消された「徳川近代」明治日本の欺瞞』として配信されていた作品の文庫本版です。

同じジャンルの書籍から探す

池上彰の世界の見方 アフリカ 〜希望の大地か、暗黒の大陸か〜 世界史としての日本史(小学館新書) 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書) 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む 人生の経営(小学館新書) 煩悩ディスタンス B級キャスター フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書) メタルカラーの時代15 町工場からノーベル賞まで 宇宙を生きる〜世界を把握しようともがく営み〜 危機管理の日本史(小学館新書) 「首尾一貫感覚」で心を強くする(小学館新書) 救出 3.11気仙沼公民館に取り残された446人 K-POP時代を航海するコンサート演出記 ゆめいらんかね やしきたかじん伝

次回配信の予定

2025 12/22 月曜日
  • キャラクター超ひゃっか ポケットモンスターわくわく大しゅうごう!!/小学館

2025 12/25 木曜日
  • オニのせつぶんたいじ/岡田よしたか

2025 12/26 金曜日
  • 現代ユウモア全集 14巻 『晴れ後曇り』 細木原青起/細木原靑起
  • 辻邦生電子全集 4巻 初期小説 『廻廊にて』『夏の砦』ほか/辻邦生
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/