鉄道紀行から書評まで作家・編集者の才を余すところなく伝える書。鉄道の蘊蓄話と多趣味な知識から醸し出されたエッセイが秀逸!
『乗る旅・読む旅』は宮脇作品の中では変則的な構成で、前半は雑誌掲載の5編と『宮脇俊三鉄道紀行全集』の月報に連載された6編を収録している。後半は鉄道趣味が昂じた作家、写真家、漫画家たちの著した文庫の解説や新聞や雑誌に掲載された書評などを収録し、全体で4部の構成となっている。
『鉄道旅行のたのしみ』は、小学館刊行の『全線全駅鉄道の旅』全12巻に掲載された「鉄道旅行のたのしみ」と、同じく『国鉄全線各駅停車』全10巻に掲載された「駅は見ている」をすべて収録したものである。「鉄道旅行のたのしみ」は宮脇による各地方の鉄道事情の解説で、後者は取材を基にした駅のルポルタージュである。
『終着駅』は宮脇の没後に刊行された最後のエッセイ集で、専門誌に連載された鉄道エッセイからモーツァルト評、文学書評まで多岐にわたっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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2024 | 11/20 | 水曜日 |
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