山口瞳 電子全集14 1969年 『なんじゃもんじゃ』
山口瞳
本体2000円 + 税
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内容紹介
山口文学のもう一つの顔、紀行文学の嚆矢“昭和の弥次喜多”とも言える『なんじゃもんじゃ』など、小説、エッセイ等47作品収録。
収録作品は、 エッセイ「天皇賞の森安弘明 ならぶところなく抜き去る」(「優駿」1969年1月号)から、「なんじゃもんじゃ3 姥湯の夜嵐」(「オール讀物」1969年12月号)まで、1969年に発表された小説、エッセイ等47作品を初出掲載順に収録。
山口瞳の人生を大きく変えたのが1958年の寿屋(現サントリー)への入社である。1899年に創立された寿屋は、1969年に創立70周年を迎え、記念して出版された社史「サントリーの七十年」に、山口瞳が、創業者・鳥居信治郎を、開高健が、二代目・佐治敬三を、それぞれ描いて、寄稿する。山口瞳の『青雲の志について』は、1969年「小説新潮」7月号に転載され、一般の人々の目に触れることになる。
『なんじゃもんじゃ』の連載が始まったのが、1969年「オール讀物」10月号で、翌年まで14回にわたって続けられる。内容は、国立在住の「ほぼ五十歳と推定され」、「彫刻家であり、大工であり、家具屋であり、画家であり、陶芸家であり、瓦職人であり、書家であり、篆刻家であり、庭師であり、わけわからないが、とにかく、なんでも出来てしまう」という人物で、その風貌から「ドストエフスキイ」、略して「ドスト氏」との行う、弥次喜多旅行記である。
山口瞳の作品の中に大きな位置を占めるのが紀行で、『なんじゃもんじゃ』はその嚆矢にて、松尾芭蕉の「奥の細道」から、敬愛して止まない先輩の作家・内田百閒の『阿房列車』までの紀行文学の伝統を継ぐものである。
付録として、電子全集の総監修を務める、山口瞳の長男・山口正介が回想録、「草臥山房通信」(14)を寄稿。
次回配信の予定
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火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
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金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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