辻邦生電子全集 2巻 中期大長篇小説(ロマン) 『春の戴冠』ほか
辻邦生
本体3000円 + 税
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内容紹介
古都フィレンツェを舞台に画家ボッティチェルリの生涯を描いた大作『春の戴冠』を中心に、関連するエッセイ10篇を収録。
ルネサンス末期のフィレンツェを舞台に画家サンドロ・ボッティチェルリの生涯を描いた大長篇『春の戴冠』を中心に、関連するエッセイ10篇を収録。
『春の戴冠』は、「新潮」1972年1号から1976年10月号まで全45回にわたって連載され、1977年に単行本(上下巻)として刊行された長篇小説。15世紀イタリア・ルネサンス期のフィレンツェの栄耀と没落を、メディチ家と画家サンドロ・ボッティチェルリや、人文哲学者マルシリオ・フィチーノ、およびその弟子ピコ・デラ・ミランドラ等のプラトン・アカデミアとの関わりを軸に、パッツィ家との対立、サヴォナローラの暗躍などを交えながら描く大作。
本作は「偽伝」という形式で、史実再現ではなく、都市と芸術の記憶を繋ぐ語りの方法を採用している。「偽伝」の語り手に設定されたのが、古典語学者フェデリゴという架空の人物で、羊毛輸入商の家に生まれ、修道院でラテン語やギリシア語を学び、のちにプラトン・アカデミアに連なる知識人となる彼は、幼少期からサンドロと交わり、生涯にわたってその芸術と生き方を見つめ続ける人物として描かれる。
画家サンドロ・ボッティチェルリの生涯と、ルネサンス期フィレンツェの盛衰を描く本作は、辻の小説の中でもとりわけ壮麗な構成と、美の倫理をめぐる深い問いを孕んだ作品。
当巻では「『春の戴冠』歴史紀行」等『春の戴冠』に関する辻のエッセイ文章14篇も収録している。
解説は美術史家で学習院大学文学部教授・京谷啓徳氏が担当。付録として『春の戴冠』」の創作メモ等を収録する。
※この作品はカラーが含まれます。
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